第20話 おいしい食べ方を求めて

エピソード文字数 2,453文字

ん~…。
みどりさん、どうしましたの?
あの、これ…。
焼き魚ですの?
はい…。いつも上手に食べられないんですよね…。
わたくしもですわ。

ほら、ぐちゃぐちゃになっちゃいますの。

もっと上手に食べる方法が知りたいです。
こういう時は、年の功に頼るのが一番ですわね。
ゆづ先輩のところですね!

ついでに夕飯もごちそうに…。

先輩のところまでちょっと遠いのが玉に瑕ですが…。
エリー、依頼だよ!

こっちにあるコンビニの方から!

ちょうどいいですわね。

出掛けるついでに依頼をこなしていきましょうか。

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……


今回の依頼は簡単でしたね。
飼い主がコンビニに行く間、犬の見張りをするだけでしたからね。

さて、駅に向かいましょう。


……


駅に着きましたけど…、ここからが長いんですよ…。
まずはこの川の掌線に乗って、海猫駅…つまり4つ目の駅で乗り換えですわね。
はい!


……


さて、おりましょうか。
この電車は駅一つ一つの間隔が短くていいですよね。

いつも満員電車だけど…。

依頼だよ!
またですの?
駅の改札の方からだよ。
電車が…。
仕方ありませんわ。

いきますわよ。

でも…
誰が依頼主かわかりませんね…。
あの人では?下を見てキョロキョロしてますし…。
きっとそうですよ!


……


混んでる場所で落とし物探すのは大変だね…。

見つかってよかったけど。

ええ、たしかに…。
さて、電車ですけど――――――
あの電車ですわ!

早くいかないと!

わっ!急がないと!


二人は電車のドアが閉まる直前に乗り込んだ。

な、なんとか間に合いましたわね…。
駆け込み乗車はダメですけど…。
ここから山下駅までですわね。
依頼ですよ。
え?なんか今日多くない?
そう言われましても…。
どこからですの?
えっと…三つ目の車両からです。
あ、電車の中なの。
それなすぐいけますわね。


……


あのー、どうかしました?
ん?あー、あのね、ちょっと書くもの持ってない?
は、はい、どうぞ…。


……


いやぁ、助かったよ。ありがとう。

どうも…。

先輩!
どうしましたの?
あの、駅が…。
――――あっ!

通り過ぎてしまいましたわ!

すぐに引き返しましょう…。
はぁ、なんだか今日は忙しいですわね。
こんなに行くの大変でしたっけ?
そんな、電車に乗るだけですわよ。

それが何故か…。

依頼が多いんですよねぇ…。
今日はどうしてこんなに多いのですか?
うーん…、単純に、近くに魔法少女が少ないからかなぁ。
それはどうしようもありませんわね…。
先輩、駅に着きましたよ!

早く戻らないと!

その後、なんとか二人は乗り換えの駅に着くことができた。
ようやく折り返しってところですわね。
えっと次はたしか、忠犬線だっけ?
ええ。
そういえば先輩。
なんですの?
先輩は道になるとすぐ迷うのに、乗り換える電車や駅は覚えてるんですね。
な…!
どうして道は覚えられないんでしょうね?
よ、余計なお世話ですわ!
ゆづ先輩も、依頼が来たと思って行ってみたら迷子になってるエリーからだったっていうのが多いって―――――――
みどりさん!それ以上言うとひどいですわよ…!
うぅ…。
……さ、電車が来ましたわよ。


……


zzz…
みどりさん、みどりさん。
…へっ?
四天王駅ですわ。

乗り換えましょう。

あ、もうそんなところまで来たの…。
ずっと寝てましたから、あっという間に感じるのでしょう。
そっかぁ。
えーっと次は…、サラミ線かな。
この辺になってくると、急に建物が減ってきますわよね。
ちょうど真ん中って感じですよね。


……


ウトウト…
エリー!
はっ!

リゲル、何か用ですの?

依頼が来てるよ!
ま、またですか…。
それで、どこから来てるの?
えーっとね、この次の駅のとこから。
次の駅って、乗り換え駅である鼻の先駅じゃあありませんわよ?
うん、でもここから来てるんだ。
降りないといけないってことですか…。
……仕方ありませんわ。

降りましょう。


……


ゆづ先輩のいるところほどじゃないですが…
ここも相当田舎…人が少ないですわね…。
こっちだよ!
あっ、リゲル!お待ちなさい!
あの人かな?
そうですの?
うん。あの人。
あの~、どうかしました?
え?ああ、カエルを探しているんだ。

よかったら一緒に探してくれない?

カ、カエル!?


……


いやぁ、大きいのが見つかった。

二人ともどうもありがとうね。

は、はいぃ…。
エリー先輩…?
覚悟してましたけど、近くで見るとやっぱりダメですわ…。
しっかりしてください、ゆづ先輩のとこまでもうすぐですよ。
次の電車は――――――
40分後!?
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40分後に来た電車に乗り、最後の乗り換え駅に到着した二人。
この膝栗線ですわね…。
はい…。
(二人ともすごいお疲れの様子ね…)
みどりさん。
はい?
わたくしはすこし寝ますわ。

最寄り駅に着いたら起こしてくださいまし…。

スヤスヤ…
で、でも、わたしも眠たくて……
スヤスヤ……


……


荒涼駅…やっと着きましたわね。
今日はなんだかすごい疲れた…。
ん?

お前ら、またこっち来たのか?

先輩!
先輩!
その顔は…何か聞きたそうな顔してるな。
焼き魚を上手に食べれる方法を知りたいんですの。
サカナ?
はい。

どうしても上手に食べれないから、先輩に聞こうと…。

うーんとね……。
あたしも知らん。
へ?

あたし全然魚食べないんだよね。

こんなド田舎だからさ、魚ってあんま売ってないのよ。
あ……
そもそも質問するだけなら、マスコットに伝言すりゃ良かったんじゃないの?
!!!
にしても、そのためだけにこんなところ来るなんて、お前らも相当……
って、どうした?揃って怖い顔して。
田舎!ド田舎!!

わたし達がどんだけ苦労したと思ってんの!?

え?え??ええ???
こんなに大変な日は初めてでしたわ!

わたくしも今夜はここでご飯食べていきますの!

お前ら、一体道中で何があったんだ??
ふん!みっちり聞かせてあげますわ!
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登場人物紹介

黒嶺 結弦葉 (くろみね ゆづは)

21歳

田舎生まれ田舎育ち

魔法少女歴10年のベテラン

跡継ぎ問題に悩まされている

シャウラ

マスコットと呼ばれる白くて丸い地球外生命体

結弦葉を魔法少女に引き込む

渋い声

爺さん

結弦葉の隣の家に住む老人
よく田んぼに落っこちる

黄更城 エリー  (きさらぎ エリー)

13歳

魔法少女歴4年

都会出身

超一流企業の社長の一人娘

リゲル

エリーと共にいるマスコット
若々しい男の人の声

立河 みどり  (たちかわ みどり)

8歳

魔法少女歴1ヶ月の新人

孤児

ポルックス

みどりと共にいるマスコット
落ち着いた女の人の声 

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