rain sound-23

文字数 273文字

―◆―

 小説になり得る人生が特別なのか。
 特別な人生が小説になり得るのか。
 結局はそんなとこなのだろう。それでもやっぱり朱夏の人生は小説になるものではないと思う。
 芦田がこれを読むことはないけれど、これを読む機会があったら彼は何というのだろう。それでも誰もが小説足り得る人生を送っていると言い続けるのだろうか。
 少なくとも何年か後に、これを読む機会が自分にあったとしたら、どう思うのだろうか。
 それを楽しみにして今は明日が来るのを待とう。
 今日とあまり変わらない明日が来る平凡な幸せにまどろみながら。

 ――了
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登場人物紹介

龍蔵寺 朱夏(りゅうぞうじ しゅか)

図書委員会所属の高校3年生

愛称は【あか】


誕生日は11月18日


松下  碧子(まつした  みどりこ)

文化祭実行委員会所属の高校3年生

朱夏のクラスメート

色々と動じない性格

愛称は【みどり】


誕生日は2月27日

咲(さき)

朱夏のクラスメートで、高校3年生

好きな食べ物はノドグロ

スカートは膝丈!


誕生日は5月8日

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