rain sound-23
文字数 273文字
―◆―
小説になり得る人生が特別なのか。
特別な人生が小説になり得るのか。
結局はそんなとこなのだろう。それでもやっぱり朱夏の人生は小説になるものではないと思う。
芦田がこれを読むことはないけれど、これを読む機会があったら彼は何というのだろう。それでも誰もが小説足り得る人生を送っていると言い続けるのだろうか。
少なくとも何年か後に、これを読む機会が自分にあったとしたら、どう思うのだろうか。
それを楽しみにして今は明日が来るのを待とう。
今日とあまり変わらない明日が来る平凡な幸せにまどろみながら。
――了
小説になり得る人生が特別なのか。
特別な人生が小説になり得るのか。
結局はそんなとこなのだろう。それでもやっぱり朱夏の人生は小説になるものではないと思う。
芦田がこれを読むことはないけれど、これを読む機会があったら彼は何というのだろう。それでも誰もが小説足り得る人生を送っていると言い続けるのだろうか。
少なくとも何年か後に、これを読む機会が自分にあったとしたら、どう思うのだろうか。
それを楽しみにして今は明日が来るのを待とう。
今日とあまり変わらない明日が来る平凡な幸せにまどろみながら。
――了