第12話
文字数 600文字
高校の入試までに遅れた勉強を取り戻そうなんて言う気にはなれず、いつも通りプレハブでパソコンで動画を見たり、本を読んだり、ゲームをする毎日。
少し変わったのは学校に行くのが苦ではなくなったことだった、真冬、昼の10時ごろになると登校の途中にある神社でダイヤモンドダストが見れることに気が付いた、その時間に間に合うように雪道を歩く。
雪が嫌だと言う人は多い、車があれば雪を下さなければいけないし、道路も水を出していてびしゃびしゃになる、雪のせいで時間を取られることが多くなってうんざりしてしまう、中学生の私には何も関係のないことだった、雪が降れば父の仕事の手伝いで雪かきに行ってお小遣いがもらえる、一面が真っ白に染っていて、冷たい空気を肺に入れるときの感覚が好きだったり、歩き始めは寒くて仕方がないのに、歩いているうちに体がだんだん温まってくる感覚も、夜中になれば暗いはずなのに街灯の明かりが雪に反射して明るく見えたり、好きなところはいくらでもあげられる。
神社で見るダイヤモンドダストはとても幻想的だった、雪が降っているわけではないのに、空気中に宝石のような光がキラキラと瞬いていて、空気の冷たさと相まって、とても幻想的でひきつけられるものだった。
学校に遅刻しないと見れないものだ、これは私だけの特権だと思えた、誰も知らないんだと思っていたし、私の中ではそうなのだ、大事な私だけの一瞬があることを感じたのだ。
少し変わったのは学校に行くのが苦ではなくなったことだった、真冬、昼の10時ごろになると登校の途中にある神社でダイヤモンドダストが見れることに気が付いた、その時間に間に合うように雪道を歩く。
雪が嫌だと言う人は多い、車があれば雪を下さなければいけないし、道路も水を出していてびしゃびしゃになる、雪のせいで時間を取られることが多くなってうんざりしてしまう、中学生の私には何も関係のないことだった、雪が降れば父の仕事の手伝いで雪かきに行ってお小遣いがもらえる、一面が真っ白に染っていて、冷たい空気を肺に入れるときの感覚が好きだったり、歩き始めは寒くて仕方がないのに、歩いているうちに体がだんだん温まってくる感覚も、夜中になれば暗いはずなのに街灯の明かりが雪に反射して明るく見えたり、好きなところはいくらでもあげられる。
神社で見るダイヤモンドダストはとても幻想的だった、雪が降っているわけではないのに、空気中に宝石のような光がキラキラと瞬いていて、空気の冷たさと相まって、とても幻想的でひきつけられるものだった。
学校に遅刻しないと見れないものだ、これは私だけの特権だと思えた、誰も知らないんだと思っていたし、私の中ではそうなのだ、大事な私だけの一瞬があることを感じたのだ。