病室[3]
文字数 1,027文字
紙袋の端には「ミレイズ」と宛名が記名されていた。
中に何が入っているのか理解した後、ラギーは目を見開いて数秒固まった。
メデゼンは「ええ。」と頷いた。
マスクやら手袋やらの小物から取り出していく。
メデゼンの視線の圧に気付き、普通に直立に戻る。
メデゼンが部屋から退出し扉が閉まると、ラギーは視線を横に置いた紙袋に移した。
紙袋を手に取り膝の上へ乗せる。そしてまた中身を取り出して拝見し始めた。
文字数 1,027文字
紙袋の端には「ミレイズ」と宛名が記名されていた。
中に何が入っているのか理解した後、ラギーは目を見開いて数秒固まった。
メデゼンは「ええ。」と頷いた。
マスクやら手袋やらの小物から取り出していく。
メデゼンの視線の圧に気付き、普通に直立に戻る。
メデゼンが部屋から退出し扉が閉まると、ラギーは視線を横に置いた紙袋に移した。
紙袋を手に取り膝の上へ乗せる。そしてまた中身を取り出して拝見し始めた。
ラギー・ミレイズ(中尉/少佐)
自由な行動をとり、謙虚な性格。
精鋭部隊の隊長であったが、とある作戦で部下を失ってしまったショックなどで自殺をしようとした。しかし直前に回収に来た兵士によって阻止された。ザースは当時の部下の1人。
彼女がいた、というがまだ誰かわからない。
ザース・ウォンダーザー(中尉)
頭が良く正義感が強い。基本冷静な判断をするが、無茶をすることもしばしば。
銃の扱いや常識人さに定評がある。
もともとはラギーらと精鋭を組んでいたが、ラギーが記憶を失ってからは同僚として一緒に行動している。
メデゼン・イラスティア(救護班長)
どの兵士とも仲がよく、親しい。
熟練の観察眼と馴れた手さばきで多くの兵士を救ってきた。面倒見もいいので、兵士たちの良い相談相手にもなっている。優しいが厳しい面もある。
エナ(動力源)
日本につかわれていたところを連合軍に保護された。
大人しい性格だが、自分の意思は意外にはっきりしている。
日本にくる以前の記憶がおぼろげらしい。
日本軍では海軍の艦の動力源(昔でいう石油などの代わり)として艦に乗せられていた。〈機器に繋ぐことによって〉
ヨセフ・ガイゼリン(少尉)
名家ガイゼリンの長男。本人はガイゼリン家を嫌っている。ベーミンにはそれについて性懲りなく何か言われるので毛嫌いしている。
頭が良く、冷静に物事の判断を行う。周りを冷たく突き放すこともあるが、根本は仲間思い。
ベーミン・ウィリアムズ(大尉)
常に陽気でよく他人をからかう。ガイゼリン家について少し知っていることがあるらしく、ヨセフによく絡む。
平等な立場を好むため、階位を表に出されるのを苦手とする。
デンジャラスじゃない、とMAの作戦をサボることがよくある。元少佐だったがその休みすぎの影響で落とされた。