第26話 実習現場 ツワブキ工業団地
文字数 759文字
現場に着いたメンバー達。
サンショウがステルスドローンを飛ばし、偵察する。
一際ジメジメとしてドブ臭く静電気を放つ場所を感知。その天井に、OLの生霊が絡みついていた。
サンショウの可視化モニターをみんなで覗き込む。
びっくりして固まるシナモン。
フツフツと怒り出すナツメグとクローブ。
そう言うとシナモンは、いつの間にか手にしていたホースで、思いっきり水を噴射して生霊を洗い流す。
そのあと、ペタペタと空間を補正し、場所の記憶を塗り替え、まっさらにしていく。
そのとき、ずっと目を閉じていたクローブも呟く。
ダイブして、この会社の人事に潜り操作してきた。
来月、三依市の雲間境温泉支店に欠員が出る。このOLさんはそこに転勤よ。
のどかな温泉のある地方でゆっくり心を癒やしたらいいと思う。
田舎だけど良い場所みたいだから。
恥ずかしそうに頬を染めるクローブ。