第19話 女王陛下万歳

文字数 143文字

 女王陛下をお見かけするのはいつも悩んでいる時だった。
 自信を失いかけた時、メイド長への昇進を打診された時、道ならぬ恋をした時--陛下のお美しい横顔に迷いを断ち切っていただいてきた。
 今も、もう私に迷いはない。
 女王陛下の冷たい視線は私に注がれている。
 私は微笑んで断頭台に首を載せた。
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