藍苺と武藤の仕事
文字数 615文字
“藍苺(ランメイ)”は私がネット上で名乗るハンドルネーム。
彼が好きな中国酒の1つ“藍苺酒”からとったの。
ここで本名を名乗るワケにはいかないから藍苺でヨロシクね。
私は北海道のお土産市場で売店のお姉さんをしているの。
高卒の私にとってココのお給料はとっても魅力的だったんだ。
仕事は少しキツいけどね。
2年目には雑貨商品担当のチーフになったんだよ。
雑貨ってたくさんの種類があるんだ。
私の仕事は売れそうな商品をお店に取り入れて売り上げを増やす事。
だけどなかなか上手くはいかないよ。
当時はかなり落ち込んでいて、どーしたらいいかわかんなかった。
その時、彼は現れたの。
彼は中卸しの業者さん。
新しくウチの店の担当者になったから挨拶に来たの。
「いつもお世話になっています。
前任から引き継ぎで御社を担当させて頂く営業の武藤です」
「雑貨担当の藍苺です」
「よろしくお願いします…あ」
「え?」
打ち解けて話せる様になるのに時間はかからなかったよ。
彼はただ商品を勧める事はしない。
毎日の様にお店へ来ては現場を観察し必ず私を立てて意見を伝えてくれたの。
売場に足りないと思った事。
不要と思った事。
新商品も売りとリスクを丁寧に話してくれて、必ず私の意見も聞いてくれるの。
経験の少ない私でも彼が凄い人だって肌で実感出来たよ。
彼が好きな中国酒の1つ“藍苺酒”からとったの。
ここで本名を名乗るワケにはいかないから藍苺でヨロシクね。
私は北海道のお土産市場で売店のお姉さんをしているの。
高卒の私にとってココのお給料はとっても魅力的だったんだ。
仕事は少しキツいけどね。
2年目には雑貨商品担当のチーフになったんだよ。
雑貨ってたくさんの種類があるんだ。
私の仕事は売れそうな商品をお店に取り入れて売り上げを増やす事。
だけどなかなか上手くはいかないよ。
当時はかなり落ち込んでいて、どーしたらいいかわかんなかった。
その時、彼は現れたの。
彼は中卸しの業者さん。
新しくウチの店の担当者になったから挨拶に来たの。
「いつもお世話になっています。
前任から引き継ぎで御社を担当させて頂く営業の武藤です」
「雑貨担当の藍苺です」
「よろしくお願いします…あ」
「え?」
打ち解けて話せる様になるのに時間はかからなかったよ。
彼はただ商品を勧める事はしない。
毎日の様にお店へ来ては現場を観察し必ず私を立てて意見を伝えてくれたの。
売場に足りないと思った事。
不要と思った事。
新商品も売りとリスクを丁寧に話してくれて、必ず私の意見も聞いてくれるの。
経験の少ない私でも彼が凄い人だって肌で実感出来たよ。