(二)-14
文字数 208文字
男性はそう言うと部屋の中の自分の席に戻っていった。
私は目の前が真っ暗になりそうになりながら、郵便局を出た。そして待っていた父のオート三輪の荷台に乗った。
結局、その後、彼からの手紙は全く来なかった。そこには住所の記載はあったものの、電話番号は書かれていなかった。何度かはがきを返したものの、返信がなく、完全に音信不通になってしまった。
その頃には、米の刈り取りを終え、ジャガイモの収穫の季節になっていた。
(続く)
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