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文字数 222文字
遠ざかる影に
さよならと呟いた
もう会わない別れは
僕を少し強くした
一人で眠るこの部屋から
君の残り香を
追い出したくて
開け放つ窓の向こうに
丸く大きな月
空っぽの心の中に
届く明かりが眩しくて
ドロドロに溶かした
あの子に送った言葉たちに
色をつけて投げつけた
僕の中の想いは
外からは見えないから
明日から普通と言う風が
簡単に吹き抜けていく
時々傷跡を触りながら
弱さはいつしか涙と共に
足元へと消えていく
新しいモノが待ってるから
今日は少しだけ自分の中の
温もりを求めて眠ろう