ブラックホールは孤独

文字数 216文字

 充実していると思っていた毎日の中、突然押し潰されるように孤独感を感じる時がある。

 そんな時、私は意味もなくトイレに駆け込む。

 まるでブラックホールに飲まれる光のように。

 私は光。

 長い人生という宇宙で、孤独感という重力に引き寄せられた光。

 ただ、一つだけ光と違う所があるとすれば、このブラックホールは抜け出せるという事だ。

 私はトイレの扉を開け、また宇宙を遊泳する。

 次のブラックホールに飲まれるまで。
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