『アンチ・ライフ』 ドラえもんがジャイアン化するとこうなる【40点】

文字数 1,061文字



【あらすじ】




 宇宙船に潜んだ謎の生命体と人間たちの戦いをブルース・ウィリス出演で描いたSFアクションスリラー。


 西暦2242年。


 謎のウィルスの流行によって地球は滅亡の危機に陥り、選ばれた5000人の富裕層がニューアースへと避難を開始する。


 元軍人や現役兵士たちが管理する宇宙船にどうにか潜り込んだノアは、元軍人クレイの下で働くことに。


 やがて船内で殺人事件が発生するが、その現場はどう見ても人間の手によるものではなかった。


 正体不明の恐ろしい生命体と、人類存亡をかけて死闘を繰り広げるクレイたちだったが……。


 ウィリスがクレイを演じ、「ミスト」のトーマス・ジェーンが共演。


 監督は「PANDEMIC パンデミック」のジョン・スーツ。




【因幡さんの映画語り】




 寄生タイプのエイリアンと戦う、SFアクションスリラー。


 ミステリー、アクション、舞台と、低予算がうかがえる。


 ブルース・ウィリスが演じるクレイが映画のポスターに出ているので、いかにも主人公っぽいが、実は脇役の助言役である。


 展開が遅く、エイリアンもなかなか出てこないので、30分ほどで飽きがきてしまう映画だった。




 近未来。新型ウイルスにより地球は滅亡の危機にあり、富裕層だけを助け、あとの人類は見捨てることが決定されました。


 新惑星、ニュー・アース(広告代理店に大金払って考えてもらった名前らしい)に向けて、主人公の男性と妊娠している妻が宇宙船に乗り込みました。


 妻は司令官の娘で、主人公の男性は密航して入り込んでいました。


 妻が冷凍睡眠に入るなか、主人公のノアは、船内掃除の仕事についていました。


 ニュー・アースにもうすぐ到着するある日、ノアは、監督をしているクレイが、反乱軍として爆弾を作っているのではと、疑い始めます。


 実はクレイは酒を作っていただけでしたが、従業員が酒の中に入った何かを飲み込んだことで、事件が起こるのでした・・・。


 


 尺を稼ぐためか、エイリアンが出てくるまでが遅く、出てきたとしてもゾンビ要素満載で、目新しいものがなかった。


 エイリアンを侵入させた犯人もあっさりわかり、動機も意味不明である。


 ブルース・ウィリスのちょい悪親父ぶりは良かったが、映画のポスターで全面的に出ている人物は全員死亡するので、主人公とヒロインがまるで目立っていない。


 屈強な兵士たちもあっさりエイリアンによって全滅である。


 最後の期待はオチだったが、予想の範囲内で逆に笑えた。


 助言役でしかないブルース・ウィリスを主人公っぽくしたかった理由がよくわかる映画だった。

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