第1話
文字数 337文字
昔々あるところに、老齢の王様がおりました。
彼は、愛する王妃と姫と共に暮らしています。姫は、瑞々しい容姿と一点の汚れもない心を併せ持っていましたので、求婚する男はあとを絶ちません。
王様は、誠実な男に娘を貰ってほしいと考えていました。そこで、こんなお触れを出しました。
「東の砂漠に百個のエメラルドをばらまいた。十日で全て回収できた者に姫をやる。挑戦は一人ずつ行う。我こそはという者は、王宮へ出向け。早く着いた者から挑戦のチャンスを与えよう」
王様は百個 のエメラルドと告げましたが、本当は九十八 個しか砂漠にまかれていませんでした。
本来存在しない二個を探し続けるのか、偽者を使って誤魔化すのか。挑戦者の人間性を推し量るため、嘘をついたのです。
彼は、愛する王妃と姫と共に暮らしています。姫は、瑞々しい容姿と一点の汚れもない心を併せ持っていましたので、求婚する男はあとを絶ちません。
王様は、誠実な男に娘を貰ってほしいと考えていました。そこで、こんなお触れを出しました。
「東の砂漠に百個のエメラルドをばらまいた。十日で全て回収できた者に姫をやる。挑戦は一人ずつ行う。我こそはという者は、王宮へ出向け。早く着いた者から挑戦のチャンスを与えよう」
王様は
本来存在しない二個を探し続けるのか、偽者を使って誤魔化すのか。挑戦者の人間性を推し量るため、嘘をついたのです。