第10話 猫
文字数 660文字
その問いかけに弓月が頷く。
そう言うと、弓月は外に目を向けて言葉を続ける。
弓月はその時の光景を思い出したのか、目をぎゅっとつぶる。
弓月はそう言うと、体を丸めて小さく震えだした。
一生懸命考えていると、ある事を思い出した。
俺は震えている弓月の頭を軽く撫でて、スマホをポケットから取り出した。