用語説明
文字数 1,149文字
城東市・阿南村・大西町・江北村の四市町村が合併して誕生した人口5万人の都市。機械工業とうなぎの養殖が主な産業。古くからサッカーが盛んで、毎年のようにプロサッカー選手を輩出する。
【ジェイド技研】
バイクエンジンと楽器の生産で知られる会社。半世紀の歴史を持つサッカー部はかつて日本リーグ屈指の強豪で、現在もアマチュアサッカー界の古豪として知られる。
日向FCの監督・小津紫朗はここのOB。
【日向FC】
県内随一の少年サッカーチーム(いわゆる街クラブ)。監督小津紫朗、キャプテン西野あをい。コーチも父兄のボランティアではなく職業として指導にたずさわる。
全国でも強豪と言われるが成績にはこだわらず、あくまでより多くの経験を積む手段として勝利を目指すスタンス。コーチの栗田曰く「空飛ぶ猿ども」(空中戦も地上戦も強い)ある時期から全員丸坊主にし、コーチに「高校野球か」と罵られる。チームカラーは黄色と黒。
【アンブレラ】
日向FCのセカンドチーム。アンブレラは正式名ではなく、太陽に対して雨傘というシャレ。日向FCのコーチの一人、栗田藍之助が実質的な監督をつとめている。
主に五年生以下が所属し、活躍して日向FCへの昇格を狙うが、六年生になっても昇格の見込みがないと退団して他のチームに移籍するか、サッカーそのものをやめてしまう。
ユニフォームは水色と白のツートンカラー。
【自閉症スペクトル】
いわゆる発達障がい。コミュニケーションが苦手、注意不全、学習障がいなどさまざまなタイプがあるためスペクトル(連続体)と呼ばれる。本作の主人公・みどりはこの障がいの診断がついている。特に注意不全の傾向が強い。
【サヴァン症候群】
発達障がい者の中で限定的に突出した能力を持つ者のこと。特に記憶力が傑出して発達している場合が多い。ほとんどが男性だが女性もこの特性を持つ場合がまれにある。
みどりの場合、緑色に執着する特性からテレビで流れる緑色のピッチ=サッカーの試合をずっと見ているうちにどこにいればボールが転がりこんでくれるかを読めるようになった。
【天才サッカー少女、ゴール100連発!】
動画サイトにアップロードされ、100万回再生された10分程度の動画。さまざまな色のユニフォームをまとったみどりが左右両足と頭で次々とゴールを上げてゆくさまが映し出される。監督がコーチにこの動画を見せたのをきっかけでみどりがアンブレラに入団することになる。
【ヘアードネーション】
病気や事故で髪の毛を失った女性にウィッグの材料となる髪の毛を提供すること。原則として30センチ以上の髪の長さが必要となるが、女児の場合はさらに長い髪が必要となる場合も。
みどりとあをい、アンブレラの面々をつなぐきっかけになる。