クールな男…シニカル傍観者の場合
文字数 344文字
さっきまで黙ってパソコンに向かっていた同級生の帰宅部員、多賀久平(たが きゅうへい)が奏野にとって痛い一言を放つ。
パソコンに向かう手は止めないで、奏野が即座に反応した。
だが、僕と違って、多賀は奏野の威圧にそうそう屈したりはしない。たちまち、口論が始まる。
さらに上から目線でたしなめられて、奏野は反撃の言葉を失った。そのせいか、いきなりボス面をしてその場を仕切りはじめる。