ごちゃ×ラビBABYS!
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文字数 3,494文字
いつもと変わらない普通の日常。
「退屈だ」と誰かが独り言を呟いた。
そんな独り言を誰かが聞いていたのだろう。
アニメのような、映画のような、非日常の世界はすぐそこまで来ていた。
orurunshoboon
彼らは突如として現れ、その姿は日本各地で確認された。
いつしか彼らは「baby」と呼ばれ、瞬く間に有名になり、海外でも高い人気を誇った。
そんな中、彼らを保護するため、また彼らと交流をとるため1つの会社ができた。
それが「BABU(バブ)」である。
食事、家などbabyの生活を保障する代わりに、彼らを日本中、いや世界中に派遣しその力を借りるというもの。
するとどうだろう。彼らはBABUに興味を持ち、今や多くのbabyが世界中で活躍している。
東京、有明。
真夏の朝、1人の少年がBABUのオフィスビルにやってきた。
ギュウギュウの満員電車に揺られ、汗は止まらず、緊張からか変な汗までかいている。
青空と同じくらい青いビルを見上げ、大きく深呼吸をして自分を落ち着かせる。
会社から自宅に送られてきたネームプレートを出し、首から下げ、意を決して自動ドアに手をかける。
あぁ、なんて涼しいんだろう。
暑さが吹っ飛ぶくらいのエアコンの冷房の風が、少年の身を包み込んだ。
ガチャ、と意を決して人事部のドアを開け、深く一礼。
元気よく大声で挨拶する。
ここまでは良かったのだが、返事はなく「君!危ない!!」という大声が聞こえた。
突然の声に驚き、「えっ」と顔を上げる少年。
すると目の前から、メイド服を着た小さな赤ちゃんが飛んできた。
慌てて手を前に出し、少年は無事に赤ちゃんをキャッチすることに成功。
少年には「おおおおおお〜」「よかった……」という声と共に、拍手が贈られた。
いやー君のおかげで助かったよ!ありがとう!
…あーもしもし、人事部のシルさんいる?そうシルさん。え?
え?ベイビールームにいる?わかったわかった、しょうがないなー。じゃあ新入社員の子に向かわせるから。はいはい、大丈夫大丈夫。地図渡すから。はい。はーい。
【シルフィーナ】
ん?あそこに座っているのは…赤ちゃん、いやベイビー?シルフィーナさん、挨拶した方がいいですかね?
アイトはロビーの真ん中にある柱を見た。
そこには、大きなモニターにランキングのようなものが映し出されている。
2位ミントベイビー、
3位未来ベイビー、
4位ティムベイビー、
5位ゴラゴランベイビー』……!
ええええ!?未来ちゃんとティムちゃんってあのアイドルの…!?
****
BABUオフィスビル前。
シルフィーナはアイトを見送る。
それは、不思議な力を持った赤ちゃん。
時に人の手助けし、時に戦い、時に泣き、時に未知の力を使う不思議な生き物。
果たして、人類にとって敵か味方か。
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次のエピソードへ #2 個性派ベイビー、こんにちは。
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アイト
ひょんなことからBABUの新入社員になった少年。
ベイビー、未来とティムのファン。
シルフィーナ
BABUの人事部兼秘書の女性。