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　事件の真犯人は気性の粗い赤竜〈炎精霊サラマンダー〉でした！
　このサラマンダーはマコの使役する〈使い魔〉でしたが、ある日、忽然と逃亡したのです。
　魔法空間で荒れ狂うサラマンダーを鎮めようと、優芽は〈水精霊ウンディーネ〉の力を借りながら悪戦苦闘！
　一方で、マコは〈魔法〉を行使して、力尽くで組伏せようとします！
「そんなやり方はダメだよ！　マコちゃん！」
「コイツを元通りに支配しなければ解決しないの！」
「それじゃ〈友達〉になんかなれっこない！　ずうっと〈友達〉になれない！」
　あくまでも〈友達〉になろうとする優芽と、サラマンダーを〈使い魔〉としか認識しないマコの対立！
　吼え猛るサラマンダーは鎮まる兆しが無い！
　そんな中で、優芽を助ける〈友達〉が集まります。
　町中に住む〈妖精〉達……かつて優芽に優しくしてもらった〈妖精〉達です。
　〈眠りの笛〉や〈魔法の燐粉〉がサラマンダーを眠りに誘い、ウンディーネやニンフ達が水魔法で炎を弱めます。二次被害で壊れた現実世界の修理はコボルトやブラウニーの出番です。


　こうして事件は解決──何事も無かったかのように〝日常〟へと戻りました。
　この結末に、マコは『友達の温かさ』を噛み締めるのでした。
　そして、差し出された手を取っていたのです……自然と優芽の手を。