第八話:実技審査

文字数 936文字

じゃあ、今から実技審査っていうこと⁉
「そんなにびっくりしないで、いつものことだから。実技審査っていうのは結構大事なテストで、昼食のいいか悪いかもそれで決まるよ、だから頑張ってね。」
「マジか、じゃあ担任の先生はどこにいるの?」
「えっとね、このクラスの担任は実技教師だからもう審査場にいるよ。私が案内するからついてきてね。」

この学校広いなって思いながら氷多天愛の後ろについて歩いていたら
「着いたよ、これからの実技授業は全部ここでやるから覚えといてね。」

「さてと、全員ついた感じだな。じゃあ早速実技審査に入りたいと思っている。ルールは簡単だ、あの的の破壊された具合によってランク決めをする。このランクは2か月後の体育祭と昼食の良さにも影響するから頑張るといい、では出席番号一番から始めるぞ。」

「出席番号一番神田爆炎90点…」
マジか、一番から九十点叩き出すのかよ、このクラス十人しかいない割に一人一人の技の完成度が高いし神力の扱いもレベルが高い、こいつら昔の神たちと戦っても絶対一方的に抑えられたりはしないな、この学校のトップの強さが気になる。
「出席番号7番神武控時、お前の番だ。」
「はい、わかりました。」と俺は言った。
100mぐらいの距離があるのか、じゃあこうするしかない。
俺はおよそ10メートルぐらいのところまで高く飛んで
「入魂・石裂天震」
「何だこいつ、拳をわざと空を切ることによって風圧を作って的を破壊しようとしているのか、だが神武控時30点!」
「あれ?」と俺は言いながら、心の中でマジか、30点しかないのかよと叫んだ。
「最後に氷多天愛。」
「はい、氷雪之力・滴水裂石」
何だと、水滴が的にくっついた瞬間に氷と化し、そして内面の分子を壊していくとは、なんという恐ろしい技だ。
「氷多天愛、100点満点」

「以上で今日の授業は終わりとする。審査結果がある校章は土日に各寮まで送るから待っとけよ、というわけで解散」

「ねぇ、控時全然ダメだったじゃん。なんで神力を使わなかったの?使ったらもっと点数がよかったはずなのに。」
「だって、神力を使ったら面白くないから。」
「もう、これ成績とも関わっているというのに」
「わかりましたよ、これから気を付けます。」と俺は言って氷多天愛と一緒に寮に帰った。


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み