1_プロット

文字数 1,363文字

「キャンピングクエスト」プロット
起)目が覚めると植物で覆われた無人の病院だった。どこだかわからない雄大な自然と廃墟が広がり、空から摩天楼が生えている世界に迷い込んだ小学生五年生の主人公の少年、新垣 貴一。貴一は自分しかいない、周囲は植物と廃墟の状況で「ここはどこなのか」を考えて、好奇心にわくわくしていた。未知には好奇心しか感じない悪癖がある貴一は、車ほど巨大でかわいらしい猫に無防備に近寄り、大人びた同い年の黒井 市芽に助けられる。彼女は貴一と同じく、この世界で一年間さまよって生きていた。二人は一緒に行動することに決めるも、貴一が好奇心のまま様々なものを集め、調べていくのに対し、生き延びることを優先したい市芽は対立する。

承)貴一は市芽の行動が恐怖に支配されていると諭す。生き延びたいのは帰るための手段だったが、いまは目的にすり替わっている。市芽を安心させるため、貴一はツリーハウスを作る。材料集めをする途中で発見した狼の群れに襲われる巨大猫を、市芽を説得して助けると、その猫は貴一に懐いた。狼二匹も、彼らの知恵に興味を持ち、市芽に付き従うようになった。巨大猫と狼たちのおかげで狩りも楽になり、市芽は貴一の「楽しく遠回りすれば結果最強になってる」との言葉に納得する。貴一と市芽はお互いに、サバイバル知識と自分がどんな小学生だったかを話し、快適なキャンプ生活を送り始める。拠点の作り方、獲物の待ち方、食べられる植物の探し方、奇怪な動植物の料理を二人は楽しむ。生活が軌道にのってきたところで、金属でできた通電している洞窟を見つける。

転)二人は備えとして、奇怪な世界ならではの武器を集める。「大蛇の毒液」「廃墟でも一瞬で根を張る大豆」「怪我の治るアロエのような虫」「荷物を圧縮するウツボカズラ」などを持ち、巨大猫と狼たちを伴って、入口を毒液で溶かして洞窟に足を踏み入れる。オーバーテクノロジーの洞窟にいたのは英語を話すドラゴンだった。ドラゴンは「地球の歴史が何者かにつぎはぎにされた」ことと「歴史を元に戻す資格があると示してほしい」ことを話すも、英語のわからない二人に伝わらない。ドラゴンは襲い掛かってくるも、「大豆」と「ウツボカズラ」でそれを退ける。ドラゴンは貴一たちを認め、現状は何者かに地球に対して起こされた被害であることと、細切れにされた世界を回り解決の糸口を探す方法と、そのために守っていた扉を開けてほしいことを絵で伝えると、ドラゴンは二つの指輪になり、英語で情報を表示したうえで道しるべや危険を光で知らせる装置となった。

結)元ドラゴンの指輪をはめて、貴一たちが開けた扉の先は大都会だった。都会もつぎはぎにされており、大勢の魔法使いと大勢のサラリーマンが道路の真ん中で会議を行っていたり、奇妙な光景となっていた。サンダルを履いたスーツ姿が声をかけてくる。「異世界にきたばっかなら案内する。安心しろ、ここは皆異世界転生者か転移者ばっかなんだ」全員、異世界転生したと思い込んでおり、元の世界に帰れるとは思っていない。ここは異世界ではなく地球で、歴史を元に戻せば帰れる。ドラゴンがけたたましく警報を鳴らして道を示す。貴一たちは帰るために、旅を再開した。まずは拠点づくりからだ。サンダルスーツに貴一は部屋を借りたいと申し出た。
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