3.賢治の第三芸術

文字数 531文字

(「第三芸術」について)

世間の第三芸術と異なるとお思いかも知れない、

名づけの権利は発表順ということでまいります、

ということで今は賢治の第三芸術論でいきます。

賢治より先に著した文があれば教えてください。



    詩 第三芸術


 (かぶ)のうねりをこさえていたら
 白髪あたまの小さな人が
 いつかうしろに立っていた
 それから何を()くかときいた
 赤蕪をまくつもりだと答えた
 赤蕪のうね かう立てるなと
 その人はしづかに手を出して
 こっちの(くわ)をとりかへし
 (うね)を一とこ斜めに()いた
 おれは頭がしいんと鳴って
 魔薬(まやく)をかけてしまはれたやう
 ぼんやりとしてつっ立った
 日が()り風も吹いていて
 二人の影は砂に落ち
 川も向ふで光っていたが
 わたしはまるで恍惚(こうこつ)として
 どんな水墨(すいぼく)筆触(ふでざわり)
 どういふ彫刻家の(のみ)のかほりが
 これに対して勝るであらうと考えた

    (宮澤賢治)



 

宮澤賢治が畦を耕した

見ていた人が鍬を受取り

続いて耕してみせた


ここに私は第三芸術を見た


第三芸術が世界に広がり

文化レベルに育っていって

第三文化へと育つのだろうな!


こんな案配に

(つな)がる哲学があって

世界は()くなるに違いない。


2021/09/17 14:22
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登場人物紹介

和仁の詩」の全権を任された和仁(わに)です。 和(やわらげる)で!


詩を詠むのは難しい。


それでもヒョイと出てきたりする…詩みたいなん。



みなさんに教わりながら運営してまいります。拝。

(クヮ)

阿父能 桧妹(おとのう ひめ)


わかんないことばかり、

おしえてね! よろしくお願いいたします。

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