本郷公園の最後の桜

文字数 7,659文字

中古家具店のウェブサイトでその椅子を見つけたのは4月になったばかりの気持ちのいい朝だった。少し早めに満開を迎えた桜は短くも尊いその役割を終え、幾千の花びらはその行く先を春の風に委ねている。窓の外に見える小さな公園のそんな風景は、僕に遠い日の淡い記憶と過ぎ去ってしまった歳月の儚さを静かに届けた。ふたりの息子はそれぞれに祝うべき理由で先月家を出ていった。妻は1週間ほど寂しさに塞いでいたけれど、2日続いた雨が上がりきれいに晴れた朝、その陽射しよりも明るい表情で、引っ越しをしようと言い出した。

「あの散らかし係たちがいなくなったから、やっときれいに暮らせるわ。このマンションも相当ガタが来てるし、こんなに部屋数もいらないから、新しくていい感じの部屋に引っ越しましょ」

そうなると彼女は仕事が早い。3日で物件を決め、翌日に引っ越し業者と契約をし、2日で荷造りを済ませた。あの雨上がりの朝から10日後、僕たちはすでに新居で暮らし始めていたのだ。

転居を機にたくさんのものを捨てた。20年にわたる家族4人の生活。家財道具は摩耗と廃棄と間にあわせ的な買い足しを繰り返した結果、混沌というべき様相を呈していた。僕と妻は「迷ったら捨てる」という基準のもと、新居に運ぶものを厳選した。途中でどちらかがその取捨の基準を忘れ立ち止まると、もうひとりが穏やかに戒めた。ふたり同時に動けなくなることも幾度となくあった。それが歩いてきた道のりの証であり、それでもまた歩き出せることが、ふたりで生きることの意味なのかもしれない。ダイニングのテーブルは以前から使っていたものをそのまま使い、椅子は買い替えることになった。僕は20年ぶりに奪還した自分だけの基地のようなデスクでノートパソコンを開いた。そしてたまたま目にとまったその椅子の特徴のあるデザインと、そこに添えられたストーリーが、僕を遠いあの日に運ぶ。43年間の歴史に幕をおろした喫茶店の椅子。


「申し訳ありません。その椅子なんですが、実はきのう最後の4脚が売れてしまいまして。サイトの情報はまだ直してなくて、すみません。現物はまだここにあるんですが、今週中に発送することになってまして」

電話に出た家具店の主人らしい男性はほんとうに申し訳なさそうに言った。僕がその椅子が使われていた店で学生時代にアルバイトをしていたことを話すと、電話口でその男性が一瞬戸惑っているのがはっきり分かった。少し間を置いて彼が言った言葉に今度は僕が戸惑うことになった。

「あの、実は昨日ついた買い手の方も、その喫茶店で働いていた方だそうで、まあ、40年以上営業していたお店ですから、お客様と同じ時期ということはないとは思いますが…」

「そうなんですか。あの、その方のお名前とか教えてもらうことは…」

「ああ、そういうのはなんと言いますか、個人情報という種類のものになりますので…」

「あ、まあ、それはそうでしょうね」

「はい、特に女性の方の情報というのは…」

「女性?女の人なんですか?この椅子を買ったのは」

「あ、はあ、ええ、そうなんです。しかも海外からのご注文で、あ、日本人の方ですがね。まあ、最近は外国からのご注文もたまにあるんです。こういうのをグローバルとか言うんですかね。おかげさまで外国に送るというのにも慣れてきまして、でも、アフリカからっていうのは初めてで…」

「アフリカ?アフリカにいるんですか?その女性」

「あ、ええ、まあ、なんか私、結局その方の情報どんどん喋ってしまってますね」

「そうですね。どうでしょう、そのながれで、その方の名前教えていただくというわけには。もしかしたら一緒に働いていた方かもしれませんし」

「あ、いえ、もうこれ以上はご勘弁ください。いろいろと話してしまってなんなんですが、ここまでということで…」

電話口の男性の心情が微妙に揺れているのが伝わってくる。

「じゃあ、今から私が言う名前の方かどうかだけ答えていただけますか?もし違ったらあきらめますから」

「困りましたね…わかりました。では、おっしゃったお名前と違うときは、はっきりと違うと申し上げます。もし、そのお名前の方だったら、その、私はなにも答えませんので…それでお察しいただくといくことでは」

「ではそういうことでお願いします」

遠い記憶の中のその人の顔を思い浮かべると、心臓がわずかに不規則な脈を打ち、みぞおちのあたりに微かな違和感が走った。あの椅子に座った彼女は少し不安そうな表情で控えめに微笑んでいる。姓が変わっていることも考え、僕はそのフルネームを家具店の主人につたえた。ほんの少し沈黙があった。

「ああ、残念ですが…そういうお名前ではございません。苗字も下のほうのお名前も」

彼の声には落胆と安堵が入り混じったような不思議な響きがあった。時を超えて奇跡的に交差しようとしているふたりの人間の接点になれるかもしれないという高揚感と、プライバシーとか個人情報という類のものを守るという使命感のはざまで彼の思いは揺れているのかもしれない。おそらくもうひと押しすればもっと詳しいことが聞き出せたに違いない。しかし僕は丁寧にお礼を言って電話を切った。

さっきまで誰の姿もなかった公園にはいつの間にか近所の老人たちが集まり、何かのゲームに興じている。陽はだいぶ高くなり、桜の木の影をその幹に引き寄せていた。人はみな同じように老いていずれはこの世を去る。こうして離れた場所から眺めていても、彼らひとりひとりの自我のようなものを感じ取ることはできないけれど、彼らはそれぞれに同じ質量の命を持っているのだ。そんなあたりまえのことを、時どき奇妙に感じることがある。

アヤノさんは僕たちアルバイト仲間の憧れだった。誰もが当たりまえのように彼女に恋をし、そしてまるで規則に従うようにあきらめることを受け入れた。そこにはどんな精神論も自己啓発的な励ましも入り込む隙が無い。しかしその代わりに、その結末には僅かな落胆も1ミリの未練も存在しなかった。

僕たちが一様にそういった経緯を辿った理由のひとつ、いや、そのほとんどは、彼女に東大生の恋人がいたことだろう。しかも彼には、僕たちが必死でひねり出した東大生に対するネガティブなイメージのすべてが該当しなかった。僕たちはまず彼のプロフィールに反感を覚え、そしてもちろん嫉妬したけれど、実際に彼に会ってしまうと皆その魅力を受け入れた。大型のオフロードバイクで店に現れた彼のその屈強な体格と端正な顔立ち。そしてそれに似合わない愛嬌に満ちた人柄は、僕らの負の感情を一瞬にして消し去った。

僕たちが働いていたのは水道橋駅の近くの喫茶店で、夜は静かに酒が飲める場所だった。東京ドームが誕生する少し前の後楽園球場の時代。店の前の大通りに出て上を見上げると、レフトのアルプススタンドがまるで巨大生物の羽の一部のようにせり出しているのが見えた。店のオーナーは50代の物静かな男で、いつも難しい表情でコーヒーを落とし、夜になるとカウンター席の常連客の話を聞きながら、水割りを作ったりシェーカーを振ったりしていた。店はもともと彼の奥さんが始めたもので、彼女が5年ほど前に心臓の病気で亡くなったときに、彼は勤めていた出版社を辞め営業を引き継いだのだった。

「どうせいずれ会社は辞めるつもりだったから」

誰かにその人生の選択について尋ねられると、彼はいつもそう答えた。時々店に飲みに来る元同僚が彼の編集者としての能力を褒めたたえると、オーナーは少し不機嫌になった。アヤノさん以外のアルバイトは近くの大学の男子学生で、オーナーの横で補助をしたり、奥にある小さな厨房でつまみや簡単な食事を作ってテーブル席に運んだりした。アヤノさんがシフトに入る週末の昼間だけは店の空気が華やいだものになる。女の子と働ける職場を僕たちも望んでいたし、求人の応募には女子学生も多かったけれど、オーナーは面接もせずに断った。

「女の子目当ての客はいらないんだ」

理由を聞くと彼はそう答えた。アヤノさんが例外的に雇われている事情は聞いてはいたけれど、その話がなんとなく釈然としなかったのと、写真でしか見ることのできないオーナーの奥さんがアヤノさんにどことなく似ていることが、僕たちの中でいくつかの憶測を生んだ。

「もしかしてアヤノさんってオーナー夫婦の娘さん?」

誰かが思い切ってそう尋ねると、彼女は少し考えてから答えた。

「半分正解で半分間違い。あとは自由に想像して。これ以上の質問はなしにしてもらえると嬉しいな」

きっぱりとした答えだったけれど、気を悪くしてはいないようだった。そして僕たちはみな魔法にかけられたようにそのことについての興味を失った。もしそうでなかったとしても、オーナーに同じことを尋ねようとする者はなかった。僕たちが愚痴を言ったり相談事の類を口にすると、彼はきまって哲学書の一説のような言葉を引用しながら短めの話をしてくれたけれど、話題が恋愛論や結婚観のようなことになると、その口は普段にもまして重くなった。

「意見を言えるほどの経験はしてないからな」

僕たちの中ではその種の話題を避けることが暗黙のルールになり、必然的に亡くなった奥さんのことにもあまり触れないようになっていた。ともに人生を歩んでいた人を突然失った彼は、男女の結びつきのようなものについて、あの頃どんなふうに考えていたのだろう。今でこそそんな視点を持てるけれど、二十歳そこそこの僕たちの考えの及ぶことではなかった。

春になると僕たちは店の定休日に近くにある本郷公園に桜を見に行った。本郷公園という名前は間違っているかもしれない。たしか公園の入り口の信号機のところにそんな表示があった気がするだけだ。近隣に規模の大きい桜の名所がいくつかあったせいか、そのこじんまりした公園は花見の時期でも不思議なほど閑散としていた。特等席と名づけた小さなあずまやに置かれたテーブルを囲み、前の晩に残った食材で作ったかんたんな弁当を広げ缶ビールの栓を開けた。

その年、僕は大学4年になり前の年までと少し違う心持ちで春を迎えていた。学生という立場が人生の中で特殊なものだということに僕も気づいていたし、いま目の前にあるものが今後もそこにあるわけではないという予想くらいはできた。春は来年もくるけれど、その時見る桜の色は、たぶん違ったものなのだろう。記憶にある少年の日の夏休みの風景が、いま見える夏と決定的に違っているように。

「アヤノさん、初めて来てくれたね。いつも男ばっかりでむさ苦しいから」

オーナーがみんなの思いを代弁すると、誰かが、それはオーナーのこだわりのせいでしょと突っ込みを入れ、みんな笑った。彼女も楽しそうに微笑みながら言った。

「今年で最後かもしれないから」

彼女が酒を飲む姿を見たのは初めてで、アルコールのせいか、いつになく口数が多かった。誰かが東大生の彼の話題を振ると、少し複雑な表情で話を始めた。

「彼、アフリカに行くんだって。バイクで大陸を縦断するって」

すでにたくさんのものを持っている彼のその挑戦の話が僕たちにもたらした想いは、あまり快いものではなかった。人生に重みや密度というものがあるとしたら、彼のそれは自分たちとはまるで違うものに思えた。彼はスポンサーをまわり資金を集め、モータースポーツ雑誌と取材の契約をし、10種類以上の伝染病のワクチンを打ち5月の中旬に出発し、そして一週間後に消息を絶った。スタート地点でいったん別れた取材スタッフとの次の合流地点に彼は現れず、無線機の応答もなかった。

しばらくアルバイトを休んでいたアヤノさんから僕の部屋に電話が来たのは大学が夏休みに入る少し前だった。昼間の暑さがそのまま残る夕暮れに、僕たちは彼女の住んでいる下北沢の駅前で待ち合わせて、近くの居酒屋に入った。三叉路の小さな中州のような敷地に建てられた山小屋風の店で、カウンターには日本酒の瓶が並び、その上にびっしりとメニューの書かれた黒板が下がっている。壁には演劇関係の写真や公演のポスターが貼られていて、近くの劇場関係の人たちが集まる場所だということはすぐにわかった。席に着くと、頭にバンダナを巻いた店主らしい男の人が僕たちの席に来てアヤノさんに親しそうに声をかけた。話の内容で、彼女の恋人のこともよく知っているのがわかる。彼は僕に向けて微笑んで小さくうなづくと、カウンターの中に戻って行った。

「彼とよく来たの。ここ」

「あれから情報ないの?何も」

「うん。外務省とかいろいろな団体が動いてくれてるみたいだけど」

店のスタッフの女の子が生ビールのグラスときのこの和え物の入った小鉢をテーブルに運んできた。やはり頭にバンダナを巻いている。僕たちは無言で乾杯をしてビールをひとくち飲んだ。

「やっぱり何かの事故とかなのかな?」

「可能性はいろいろあるらしいけど、誘拐とかも」

「そんな危険なことだったんだね。僕なんか単純に楽しそうとか思って。軽く考えてた」

「私だってそう。こういうことになっていろいろ聞かされて驚いてる。彼そんなこと何も話してくれなかったから」

彼女は少し悔しそうな顔になったあと、無理して明るい表情をつくった。

「お好み焼き食べる?おいしいのよ。ここの」

僕が食べたいと言うと彼女はさっきの女の子に声をかけて、お好み焼きと他の何品かの料理とビールのおかわりを注文した。僕は行方不明の恋人のこと以外の話題を探したけれど何も思いつかなかった。

「彼のご両親とかには会ったりしたの?」

グラスに少し残っていたビールを静かに飲み干すと、彼女は小さく首を横に振った。

「あの人、施設で育ったの。両親は小さい頃に亡くなって親戚に引き取られたんだけど、それがひどい人たちでっていう、なんかドラマみたいな話よね。だから小学校を卒業するころには自分の力だけで生きていく覚悟をしてたって、そう言ってたわ」

その意外な境遇を聞いた僕が抱いた思いは悲哀や同情ではなく、羨望に近いものだった。そのストーリーは、わずかに残されていた彼の完璧さの隙間のような箇所を、きれいに埋めてしまった。そして僕は自分の中にかつてやり過ごした嫉妬心が再び膨らんでいることに気づく。そしてそこに含まれているはっきりとした怒りにも。僕は何も言えず、正面の壁に貼ってあるポスターを見つめていた。レジスタンスのカリスマ的リーダーがこぶしを高く振り上げている。火薬と血の匂いが僕の鼻に届いた気がした。

「時どきね、無性に腹立たしくなるの」

それは彼女の発した言葉なのか、僕自身のものなのか一瞬区別がつかなかったけれど、彼女の表情はその言葉の通りのものだった。

「人間は所詮独りなんだ。そう言われてる気がするの。あの人は強くて優しくて、でも、どこかへ行ってしまったの」

彼女の微かに震えた声に僕は戸惑う。

「まだ、諦めることはないと思うけど…」

そんなことしか言えず、そのあとの言葉につまってしまった。ちょうど運ばれてきたお好み焼きに助けられる感じになる。彼女がそれを切り分けて小皿に取ってくれている間、僕は彼女の手の動きをぼんやりと見ていた。その細い指を見ていると、自分が行方不明の彼に嫉妬しているのがはっきりと分かった。それからしばらくは料理を食べビールを飲みながら、彼女が休んでいる間に店に来た変わった客や、ドジすぎる新人のことを僕が話し、彼女は楽しそうにそれを聞いていた。知らない人が見ればふたりは幸せな恋人同士に見えるのかもしれない。そう思うと悪い気はしなかったけれど、その間僕の耳に届く大型バイクのエンジン音が止むことはなかった。僕はあきらめ、話題を彼のことに戻した。

「彼だってきっとアヤノさんのところに帰りたいと思ってるさ」

彼女は黙ってしばらく自分の爪のあたりを見ていた。

「それがね、なんか不思議な感覚なの。彼は今とても幸せなんじゃないかって、そんな風に感じる」

「幸せ?」

彼女は彼と観た映画の話をした。海を舞台にした男たちの物語。主人公はおなかに自分の子を宿している愛する女性がいるにもかかわらず、自分の本当の居場所を深い海の中に索し続ける。

「ねえ、男の人って今ある幸せみたいなものだけでは満たされないもの?」

僕はその質問にどう答えたらいいかわからなかった。男と女にはそういう点で意識の違いがあることを僕もささやかな経験の中で感じてはいたけれど、おそらく彼女が言っている意味はもっと本質的なものなのだ。そして僕はとても質の悪い答え方をしてしまった。

「彼みたいな完璧な男がいったいどんな思いで生きているのか。ないものだらけでコンプレックスの塊みたいな僕には分からない。でももし仮に、彼が自分の意志で今の状況を選んだのなら、少なくともアヤノさんにはきちんと話をする義務があると思う」

彼女はしばらく黙ったあと大きくうなづいて言った。

「私もそう思う」

僕たちは会計を済ませて店を出た。終電までにはまだ時間があったので、僕は彼女をアパートまで送ることにした。暑さはやわらぎ、気持ちのいい風がほんの少し前を歩く彼女の淡い水色のワンピースの裾を揺らし、右耳のピアスが街灯のあかりで時どき光った。僕はその間ずっと、彼女にどんな声をかけるべきかを考えていた。しかし思いつくものがすべて自分のための言葉に思えて、結局何も言うことができなかった。

「今日はありがとう」

アパートの前で彼女がそう言って出した右手を取って僕たちは握手をした。初めて触れたその指先はとても細く、柔らかだった。

「ねえ、私の部屋に寄っていかない?」

僕の心臓が少し不規則に動いた。彼女と会う約束をしてから秘かに期待したことでもあった。そしてあの店でふたりで話している間も何度となく想像していたかもしれない。でも僕にはわかっていた。自分は彼の正反対の場所にいる男。ただそれだけのことなのだ。僕は彼女の手をそっと離した。

「またバイトで会おう。早く復帰してほしいな」

彼女の表情の中には間違いなく安堵があった。

「今日はありがとう」

彼女と会ったのはそれが最後だった。店には復帰せず、顔を出すこともなかった。僕は卒業までバイトを続けたけれど、就職した会社での赴任先が関西に決まり、桜の開花を待たずに慌ただしく東京を離れた。やはり同じ春は来ないのだ。それからしばらくの間、アルバイト仲間の同窓会の案内が届いていたけれど、何かしらの都合を理由にいつも不参加の返信はがきを出した。その後の何度かの転勤で、いつの間にか通知も途絶えてしまった。

「ねえ、いいお天気だから散歩に行かない?」

台所から妻が声をかける。公園の老人たちの楽しそうな声が柔らかい風に乗って微かに届いた。

「いいね。行こう」

桜の季節になると僕はあの本郷公園の風景を思い出す。そしてあの夜の彼女の細い指を。果てしのない砂漠をバイクは疾走する。淡い色の小さな花びらは彼のゴーグルをかすめることができたのだろうか。


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