シナリオ版ゆきしろべにばら

文字数 7,707文字

※こちらは役名と演出メモを入れたバージョンです。
※小説より、シナリオに近い形です。
※漫画の原作やボイスドラマのシナリオにお使いいただく時に。

//場面:夕方の町

 どんより(おも)たい鈍色(なまりいろ)の空。分厚(ぶあつ)い雲の向こうからおひさまが弱々(よわよわ)しく()らす。
 石畳(いしだたみ)の道。広場を()け教会の前を通り森に向かう道。

 こつ、こつ、こつ。
 (くつ)を鳴らし、(なら)んで歩く少女と少女。

ルナ「静かだね、カナ」
カナ「静かだね、ルナ」
ルナ「だれもいない」
カナ「うん、だれもいない」

 その二人、完ぺきなシンメトリーにしてアンシンメトリー。
 モノトーンの風景の中、浮かび上がるまぶしい白、あざやかな赤。
 愛らしいはずなのに、見ているだけで胸がざわつく。

 うねり一つ無いまっすぐな黒髪に、陶器(とうき)のような白い(はだ)
 ぱっちり二重(ふたえ)の目、ふさふさのまつげ、きゅっと結んだ(くちびる)はまるで桜貝(さくらがい)
 顔のつくりはうりふたつ。すんなりした手足も背丈(せたけ)も体つきもまたしかり。

 おそろいのドレスにおそろいのコルセット、おそろいのブローチ、おそろいのフード()きケープ。
 (かか)えたバスケットからちょこんと、これまたおそろいの銀色子猫(ぎんいろこねこ)が顏を出す。
 何もかもおそろいの少女、だがちがいはあった。(ゆえ)見分(みわ)けるのは容易(ようい)
 まずはケープの色。一人は白、もう一人は赤。
 そして(ひとみ)の色だ。
 一人は黒、もう一人はこげ茶とゆらめく緑の左右(さゆう)色ちがい。

ルナ「教会だね、カナ」
カナ「お墓だね、ルナ」

 穴を()る男が手を止める。
 かびくさい土に立てかけた、大きなシャベルによりかかる。

//この段階では彼にとってルナとカナは初めて見る顏。

墓掘り人「やあ、おじょうさんたち。見かけない顏だね」

 二人は顏を見合(みあ)わせて、(たが)いの胸元(むなもと)に手をのばす。
 白い指先が()れる。襟元(えりもと)の丸いブローチに。一箇所(いっかしょ)だけ()けた、それ以外は完ぺきな半球(はんきゅう)

//ここでルナとカナはドレスに織り込まれた「見たいものを見せる」魔法を発動。
//この町に居そうなありふれた少女に擬態し、さらに墓掘り人には一時的に「知ってる子」と認識させます。

 刹那(せつな)、光が走った。
 白と赤、フードつきケープの表面にちらちらと。
 夕焼(ゆうや)けが()()えたような、(あわ)い赤い光の(あみ)
 つかのま浮かんですぐ消える、はかない夢のよう。

墓掘り人「どこに行くんだい?」

 最初に白いフードの黒い(ひとみ)が口をひらいた。

ルナ「僕たち、おじさんの家に行くんだ」

 赤いフードに色ちがいの瞳の少女が続く。

カナ「ねえさんが待っているから」
ルナ「そうだね、心配しているね」
カナ「うん、きっと心配してる」
墓掘り人「わかるよ、(ちか)ごろいろいろ物騒(ぶっそう)だからね」

 男が掘っているのは、墓穴(はかあな)だった。
 そい()のように並べられた、同じ大きさの(あな)二つ。

墓掘り人「今から行くと森の中で()()れてしまうよ?」
ルナ「いいんだ、(いそ)いでいるからね」
カナ「僕たち、(いそ)いでいるからね」
墓掘り人「そうかい。気をつけておゆき。この町では、子どもが消えているんだ。今まで何人も、何人も」
ルナ「知ってる」
カナ「消える時はいつも二人なんでしょ?」
墓掘り人「ああ。兄弟(きょうだい)姉妹(しまい)従妹(いとこ)従弟(いとこ)。血のつながる子どもが二人一緒にいなくなり、森で見つかる」
ルナ「それも、その子たちのお墓?」
墓掘り人「……ああ、そうだよ」
ルナ「小さいね」
カナ「お人形のベッドみたいだね」
墓掘り人「これだけしか、見つからなかったんだ」

 そして、墓掘り人は見送(みおく)った。森に向かう二人(ふたり)の少女と二匹(にひき)子猫(こねこ)を。

墓掘り人「はて、あれはどこの(いえ)の子だったんだろう」

 確かに知ってる子と話していた。そのはずだった。
 もう、思い出せない。名前も顏も。

墓掘り人「あれは、だれだったんだろう?」

//場面転換:町から森へ

 白いずきんと赤いずきん。
 少女たちは歩く。ベルトとバックルのついたおそろいの可愛(かわい)革靴(かわぐつ)で、灰色(はいいろ)石畳(いしだたみ)()んで。
 やがて石畳(いしだたみ)の道は砂利(じゃり)となり(つち)となり、(まち)()け、森へと(はい)る。
 石がごろごろ、雑草(ざっそう)まではえた(ほそ)(みち)
 少女たちは歩く。まるでみがかれた宮殿(きゅうでん)(ゆか)()むように、かろやかな(あし)どりで。
 それでも森は広い。あまりに広い。
 とことこと歩いて歩いて少女たち、森の中で()()れる。

ルナ「夜がくるよ、カナ」
カナ「夜がくるね、ルナ」

 オレンジ色にかすむ空。足下(あしもと)にしのびよる藍色(あいいろ)(やみ)
 行く手(ゆくて)にぽつりと(あかり)がともる。
 森の中の一軒家(いっけんや)。石づくりの壁、こけむした屋根。
 戸口(とぐち)の前に二本のバラ。一つは白く、一つは赤い。
 小さな石のアーチの真ん中(まんなか)で、しっかりからみあう。

ルナ「手をにぎってるね」
カナ「うん、にぎってるね」

 バラのアーチをくぐり、玄関(げんかん)石段(いしだん)()がる。
 ずっしりぶあつい(とびら)には、わっかをくわえたクマの(あたま)がついている。
 白いずきんのルナが手をのばし、わっかを(にぎ)って、扉をたたく。

//金属のドアノッカーの音
 ゴン、ゴン、ゴーン……。

 夕暮(ゆうぐ)れにひびく、(おも)たい音。
 扉がきしみ、(ひら)く、

白い女「どなた?」

 女が一人顏を出す。白い顏、白い髪のぞっとするほど美しい女。

ルナ「僕は、ルナ」
カナ「ぼくは、カナ」
白い女「まあ、かわいらしい」

 女の口角(こうかく)がきゅうっと上がった。

白い女「こんな時間にどうしたの、おじょうちゃんたち」
ルナ「道に迷ったの」
カナ「まあかわいそうに。さあお入りなさい」

//場面転換:家の中へ

 女は扉を開き、少女たちを(まね)きいれる。
 家の中には明かりがともり、(あたた)かい。

ルナ「ひとりで()らしているの?」
白い女「いいえ。妹といっしょよ。いらっしゃい」

 女は少女たちを食卓(しょくたく)(まね)いた。
 あたたかいシチューとふかふかのパン、あまいケーキでもてなした。
 少女のつれてる子猫にも、おいしいごはんを用意した。
 おさかなのスープにひたしたパンとミルク。
 子猫はごきげん、のどを鳴らし、一滴(いってき)のこらずなめとった。

白い女「つかれたでしょう? ぐっすりおやすみなさい」

 案内された部屋には、ベッドが二つ並んでいる.
 すべすべの敷布(しきふ)、ふかふかの羽根布団(はねぶとん)
 まるでお姫様(ひめさま)が眠るために準備されたような、かわいいベッド。

白い女「お飲みなさい。あたたまるわ」

 カップに入ったあたたかいミルク。
 テーブルに置くと、女は静かに部屋を出て、扉をしめた。

ルナ「おやすみなさい」
カナ「おやすみなさい」

 ミルクからたちのぼる湯気(ゆげ)ふたすじ。
 あまくてあたたかいミルクに顏をよせ、子猫はひくひくと鼻をうごめかせる。

子猫「んびぃ」

 耳を()せた。

子猫「んびゃあ」

 白い(きば)を見せた。

カナ「そう」
ルナ「やっぱりね」

//時間経過

 真夜中(まよなか)を少しすぎたころ。
 木々を鳴らす風さえも(いき)をひそめる(しず)けさ。

//廊下を歩く音
 きぃ、きっ、きっ。

 廊下(ろうか)がきしみ、扉が(ひら)く。ろうそくを(とも)した燭台(しょくだい)を手に、白い女がすべりこむ。
 ベッドのかたわらに立ち、少女たちの寝息(ねいき)をうかがう。

白い女「ぐっすりねむっている」
ルナ「そうだね」
白い女「なっ!」

 ふりむけば、ほほえみ立つのは白いフードの少女。
 同時にベッドに眠る二人がぱちりと目を開ける。
 金色(きんいろ)の瞳。

子猫「ぴゃあ」
子猫「ぴゃああ」

 おきあがるのは二匹の子猫。

白い女「お前、ミルクを飲まなかったね?」
ルナ「うん。だって食事はあなたも一緒に食べたけど、ミルクは僕たちの(ぶん)しかなかったじゃない」
白い女「バカな子。眠ったまま楽に死なせてあげたのに」
ルナ「大きなお世話(せわ)
白い女「もう一人はどこ?」

 白いフードの少女は(あと)ずさる。女が(あと)を追う。

//魔法のドレスの擬態機能で、白い女にはルナとカナが「金髪で青い瞳」に見えています。

白い女「ねえ、あなたたちは本当にそっくりね。金色(きんいろ)の髪、青い瞳、バラ色のほほ、同じ顏」

 じりじりと廊下(ろうか)を歩き、居間(いま)に向かう。
 ついさっき、あったかいご(はん)を食べた部屋へ。

白い女「同じ姿の双子(ふたご)姉妹(しまい)。いつでもどこでも一緒」

 めらめらと()える暖炉(だんろ)()かりが()らす。
 (ほね)だ。
 女の持つ燭台(しょくだい)は、ぴかぴかにみがかれた骨だ。
 ほっそりきゃしゃな手の骨が、ロウソクをつかんでいるのだ。

白い女「いつでもいつでも二人で一人。そんなのっておかしい。絶対おかしいわ! 私とあの子は、ちがうのに!」

 くわっと女が目を開く。血走(ちばし)った白目(しろめ)、黒くうがたれた瞳孔(どうこう)

白い女「私たち、二人で一緒でなきゃ意味がなかった。価値(かち)がなかった」

 口角(こうかく)から(あわ)を飛ばして顏をゆがめる。

白い女「だからいつも一緒にいたの。いつも、いつも、いつも」
白い女「クマを家に入れた時も、小人のヒゲを切った時も」
白い女「小人を(おの)でなぐり殺して王子様の(のろ)いをといた時も、二人一緒だった。それなのに! ああ、それなのに!」

//骨の砕ける音
 がしゃり。

 女はロウソクを暖炉(だんろ)()()んだ。骨がくだけて(ほのお)(つつ)まれる。

白い女「王子様が選んだのはあの子! 明るい声でよく笑う、可愛(かわい)(べに)バラ。私の妹!」

 かわりににぎるは古い斧。
 くもった(やいば)、ひびわれた()。なまなましく血のこびりついた斧。

白い女「切り(きざ)んでやった。こまぎれにして、骨から肉をひきはがして、残らず()ってやった!」
 
くわっと女が口を開ける。色の(うす)い唇の内側(うちがわ)は、まがまがしく赤い。

白い女「さあ、かわいい子、お前もほんとはそうなんでしょう? もう一人がねたましいでしょう?」
白い女「あの子の居場所(いばしょ)を教えなさい。そしたらお前は逃がしてあげる」

ルナ「おあいにくさま」

 少女は笑う。桜貝(さくらがい)の唇を三日月(みかづき)につり上げて、白い歯を見せて。
 フードの中に手を入れて、ざらっと()き出すのは大きな裁ち鋏(たちばさみ)。美しいつる草状(くさじょう)模様(もよう)(きざ)まれた、ぴかぴかの(はさみ)
 斧に()ち向かうには、あまりに小さく(たよ)りない。

白い女「あらあら、そんな(はさみ)でどうするの?」

 女は()()らせて笑う。けたたましい声。耳障(みみざわ)りな金切(かなき)(ごえ)

白い女「お裁縫(おさいほう)でもはじめるつもり?」
ルナ「僕たちは姉妹(しまい)じゃないよ」

//ルナが擬態魔法を解除しました。

 唇をすぼめて、ふっと胸元(むなもと)のブローチに息をふきかける。
 白いケープに光が走る。
 女の顔から()みが消える。

白い女「お前はだれ? 何者(なにもの)?」
ルナ「僕は僕だよ。ああ、このドレスね、特別製(とくべつせい)なんだ」

 少女は落ち()(はら)ってぱちりと片目(かため)をつぶる。

ルナ「魔法使(まほうつか)いのおネェさんが作ってくれた。見たいものを見せる魔法を今、()いた」

//金属音
 しゃりん、と()んだ(おと)を立てて(はさみ)()かれる。左右(さゆう)に分かれて二本の短い(やいば)()わる。

ルナ「僕たちは別の『本』の同じ存在。同じだから食いあわない」

//カナは今まで擬態魔法で姿を消して隠れていました。それを解除したのです。
 影の中から音もなく、赤いずきんの少女が現れる。

カナ「同じだからうらやまない」
ルナ「お前とはちがう」

 ぐりんっと女の目がひっくりかえる。

白い女「同じだろうがちがってようが、かまうものか!」

//斧を振り回す音
 斧をふり上げ打ちかかる。

白い女「二人とも(きざ)んでやる。()ってやるぅうう!」
ルナ「(おそ)(おそ)い」

//ルナとカナ、サイドステップで斧をかわす
 二人の少女はさっと左右(さゆう)にわかれた。
 ふわりと白いケープが(ちゅう)()う。

//ルナがジャンプ。

ルナ「さあ、絵本はおしまい、ベッドにおゆき、雪白(ゆきしろ)ちゃん」

//ルナ、鋏で切りかかる

 銀の光が走る。
 すっぱりと女の顔に線が走る。
 (ひたい)から(はな)(あご)(くび)(むね)(はら)、つまさまで一気(いっき)に。

白い女「あ……」

//女、切られる。あまりリアルじゃなくて、すぱっとリンゴとかキャベツの切れるような感じ。

 かぱっと女は真っ二(まっぷた)つ。
 右と左に真っ二(まっぷた)つ。
 中からこぼれるもう一人。首だけの美しい女がもう一人。

ルナ「ほんとだ、一緒にいたんだね」
カナ「ずっと一緒にいたんだね」

 ()()血潮(ちしお)が白いずきんを赤く()める。

ルナ「歌って、カナ」
カナ「わかったよ、ルナ」

 赤いフードの少女は胸の前で手を組み、歌い出す。

//少女が歌うイメージの音楽を流してもいいかも。

 最初は小川のせせらぎよりも小さな声で。
 次第に大きく、はっきりと。
 ひばりのさえずりよりも(たか)らかに歌いあげる(いの)りの歌。
 どこかで聞いたような。そしてどこでも聞いたことのないメロディ。
 歌声は夜の空気を(ふる)わせ、(かがや)きとなり部屋を()たす。
 声と旋律(せんりつ)がよりあわさり、(まゆ)となり……
 真っ二(まっぷた)つの女と首だけの女。
 うり二つの美しい姉妹をつつみこむ。

 (ゆか)の上で真っ二(まっぷた)つの女がつぶやく。

白い女「わたし、妹が大好きだったのよ。だから、だから王子様なんかにとられたくなかったの……」

白い薔薇(ばら)()った。
赤い薔薇(ばら)をのみこんで。
白い薔薇(ばら)と赤い薔薇(ばら)はどちらも消えてしまった。

子猫「ぴゃあ」
子猫「ぴゃああ」

そしてゼロから(ふたた)(はじ)まる。

//場面転換:本の中の世界から現実世界へ

 ぽんっと二人は本から飛び出した。ふわふわの銀色子猫(ぎんいろこねこ)(うで)()いて。

おねえさん「お帰りカナちゃんっ、ああ無事(ぶじ)でよかった心配したーっ」

 心配しているおねえさん。

//わがままなお姫様と、お姫様が可愛すぎてひれふす忠実な下僕。

カナ「つかれた。(くつ)ぬがせて」
おねえさん「はい」
カナ「足もんで」
おねえさん「はい!」

おじさん「お帰りルナ」

 待っていたおじさん。

//血まみれの少女を見てほほえむおじさん……ちょっとアレな二人です。

ルナ「見て見て、おじさん。きれいに()いたでしょ?」
おじさん「ああ、美しい。にあうよ、赤いフード」

本屋「お二人ともおつかれさです」

 白いシャツに黒いベストに黒いズボン。物静(ものしず)かな店主(てんしゅ)がうやうやしく()をかがめる。
 飴色(あめいろ)の光に()たされた店の中、壁をうずめる本棚(ほんだな)天井(てんじょう)までとどく。中には本がぎっしり。
 手袋をはめた手には、一冊の本。表紙には黒い()みが(うごめ)き、タイトルはわからない。
 その(うごめ)()みが、しゅわっと消えた。
 赤い表紙と(きん)箔押(はくお)しされたタイトルが(あらわ)れる。
『ゆきしろべにばら』

本屋「ありがとう、無事に本の汚染(おせん)除去(じょきょ)されました。ほうっておいたら、店中(みせじゅう)の本に広がっていました」
カナ「なにそれ、(こわ)っ」
ルナ「この店の本って、(すべ)ての本につながってるんでしょ?」
本屋「はい。あやうく世界中(せかいじゅう)の『ゆきしろべにばら』が、妹を食い殺す姉の話に()()えられるところでした」
カナ「なにそれ、趣味(しゅみ)わるーい」
ルナ「うつくしくなーい」

 店主は()をかがめてカウンターの裏から、大きなバスケットを持ち上げた。

本屋「これはほんのお(れい)です。みなさんで()()がってください」
カナ「わあ、美味(おい)しそう」
 
 おみやげは、大きな大きないちごのパイと、赤いぶどう(しゅ)

 そして、少女たちは「お家(おうち)」に帰りました。
 めでたし、めでたし。

(おとぎ探偵ルナカナ~ゆきしろべにばら/了)
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