プロット

文字数 684文字

起)ルートはつむぐを愛していた。彼は同居人のつむぐに長年片思いをしている。思いをこれまで何度も(本人曰く100は超えている)告白しているが毎度イマイチ思いが伝わらない。さらに一緒に過ごす時間が長すぎてルートはつむぐのお母さんのような存在に昇格(?)してしまい思いがますます伝わりにくい状態になってしまっていた。

承)いい加減あきらめて恋心を捨てようと思った矢先、つむぐが「ルートの好きな人って誰ですか?」と聞いてきた。ルートは一瞬思いが伝わったのかと緊張やドキッとした胸の高鳴りが全身を駆け巡ったが、すぐにつむぐの何もわかってないあほずらをみて思い直す。ここで「お前だ」といっても通じないことは経験からわかっていたのでルートはスルーすることに決めた。

転)しかし、あきらめの悪いつむぐはしつこく付きまいとうとうルートは「ずっと思いを伝えてきたがお前は一ミリも理解しないじゃないか!」と声を荒げてしまう。しまったと思い顔を上げるとつむぐはうれしいような悲しいような複雑な表情を浮かべていた。
そして、ルートはつむぐの思いを初めて知る。

結)つむぐはルートを愛していた。彼と会ったその日から。彼が見つけてくれたその日から。つむぐにとってのルートは何にも代えがたい大切な愛しい存在であった。それゆえ、ルートがいつか自分の元から離れることを恐れていた。「愛などまやかし。幸せは毒。いつか夢が覚めるなら私は眠らないわ」

つむぐの思いに触れたルートは誓う。「俺もお前のことを愛している。お前と会ったその日からずっとずっと!」

後日、買い物に出かけた二人の薬指にはお揃いの指輪がはめられていた。
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