神様の目的
文字数 589文字
「なーんて、ウソぴろ〜ん」
「え?え?無事なのか?じゃあ今の光は何?」
「後光」
「後光?」
「神様の後ろにパァーッて光ってるやつあるじゃん、あれ」
「後光」
「そう後光、神様の演出装置で、基礎スキル」
「技術なの?」
「特訓の成果だよ!どうだい?神っぽだろう!」
ピカー!
ペカー!
少女の後ろからさっきより出力を抑えたであろう「後光」が間抜けな色合いを出しながら
、ポヨンポヨンと出たり消えたりしている。
「どう?信じた?」
「60%くらい…」
「ビミョー!ズコー!」
「いや、だってイエスキリストって男のおっさんでしょ?何で女の子になってんの?」
「趣味!」
「趣味!?」
「いや、別に姿なんて何だっていいからね。この部屋に入るための最適解を出すとこうなった」
「…私はロリコンではない!」
「あー、はいはい」
「あー、はいはい…ではない!」
「ということで君の趣味に合わせた姿だというわけだ!」
「趣味ではない!」
「でも、好きなんだろ?」
「…少し!」
「イエス!ジーザース!」
「でも…」
「でも何だい?」
「そんな神様は一体何をしに私の部屋にやって来たっていうのだい?」
「はっはっは、馬鹿め!この低脳の唐変木め!神がすることなど、古今東西、過去も未来も、たったひとつのことだけだ!」
「…だから何だよ?」
「人の心を救うことさ!」