素顔 (5区 1km-2km)
文字数 2,200文字
アナ:
という映像、ご覧いただいてますが…。
神宮寺がまず一人を抜いて、
2位に上がりました。
松田:
松永さんも、日本インカレの
5000mチャンピオンですから、
力のあるランナーなんですけど。
その選手をまったく寄せ付けず
追い抜いていくっていうのは、
ちょっと信じられない光景ですね。
アナ:
えぇ。
絶対女王・ローズ大学の
頂点に君臨する松永ですが、
今は神宮寺の動きに
反応できませんでした。
あるいはこのペースでは
速すぎると判断したでしょうか。
中継所リポート:
はい。5位のリリー大が来ました!
リリー大はこの最短区間に
エース西村穂波・4年生を配置。
一気に順位を上げてきています!
今、西村から山崎へタスキリレー!
中継所リポート:
そして今、6位にデルフィ大です!
1年生の田川から、3年生、
黒田と並ぶエース格、
天野へとタスキリレー!
先頭からは2分5秒の差!
アナ:
はい。
第4中継所は6位のチームまで
タスキが渡っています。
いよいよ最重要区間、
5区に入りました。
各校のエース達の
意地と意地とのぶつかり合い。
すでにスタートしています。
第6回みなと駅伝です。
アナ:
トップを行くアイリス・二神、
快調にペースを刻んでいます。
えー、先ほど野島中継所を
全20チームが通過、しました。
通過順位とタイム差、整理します。
4区 通過順位
順位変動/通過タイム/トップとの差/大学名
01→01位/1:42:32/+0:00/アイリス
03→02位/1:43:31/+0:59/ローズ
02→03位/1:43:42/+1:10/ジャスミン
04→04位/1:44:08/+1:36/デイジー
07→05位/1:44:31/+1:59/リリー
05→06位/1:44:37/+2:05/デルフィ
06→07位/1:45:09/+2:37/ネモフィラ
アナ:
1位のアイリスが先頭譲らず、
リードをさらに広げました。
2位争いも熾烈です。
ローズがジャスミンを抜いて2位。
ですが5区に入ってまた、
ジャスミンの神宮寺が2位に上がった
という情報も入ってきています。
率いる神宮寺監督は、
「1分30秒差なら5区で逆転できる」
と試合前に話していました。
中継所の時点ではトップとは1分10秒差。
ということで十分、逆転を狙えるタイム差。
これから追撃態勢となるんでしょうか。
アナ:
そのほか4位以下、ご覧のようになっています。
松田さん、上位3校以外はここに来て
少しずつ差が開いてきましたね。
松田:
はい。4区は最短なんですけど、
海から来る横風やそれから
細かいアップダウンなんかもあって、
意外と差がつく区間なんですよね。
アナ:
なるほど。短い4区に
どれだけの選手を配置できるか。
そういった層の厚さというのも
影響しているかもしれません。
続いて区間順位です。
5.4km 4区 区間順位
1位 17分24秒 歌川 茉莉 (アイリス・4年)
2位 17分32秒 歌川 瑠莉 (ローズ・1年)
3位 17分34秒 西村 穂波 (リリー・4年)
4位 17分50秒 土岐津 えな (クロッカス・1年)
5位 17分56秒 花田 裕佳梨 (デイジー・2年)
アナ:
区間賞は、アイリスの、
えー、歌川姉妹のお姉さん、
歌川茉莉が獲得しました。
長いリハビリから見事復活。
アイリスはこれで3区4区と、
連続区間賞です。
流れを一気に引き寄せました。
そして1年生、妹の、
ローズ大・歌川瑠莉のほうも、
区間2位に入っています。
区間3位には、リリー大の西村。
こちらは二人を抜いて、
5位まで順位を上げてきています。
それでは区間賞インタビューです。
中継所リポート:
えーそれでは、
見事4区区間賞を獲得しました
歌川茉莉選手です。
おめでとうございました。
中継所リポート:
区間賞を獲得した
率直なお気持ちはどうですか?
茉莉:
そうですね。久しぶりのレースで
正直不安もあったのですが、
いざ走り出したら不安も消えて、
上手く走れたのでよかったです。
中継所リポート:
後ろから妹の瑠璃さんに
追われるレースとなりましたが、
走っている最中は
どんなことを考えていましたか?
茉莉:
妹も力をつけてきているので、
ヨーイドンで同時にスタートしたら
負けていたかもしれませんが、
前の3人が先頭で渡してくれて
リードがあったおかげで、
落ち着いて、自分の走りに
徹することができました。
中継所リポート:
後続のランナーにひとこと、
メッセージをお願いします。
茉莉:
そうですね。一番練習できてない
私でも走れたので。
次の3人には
自信を持って走ってもらいたいです。
中継所リポート:
区間賞の歌川茉莉選手でした。
ありがとうございました。
アナ:
という、アイリス歌川のインタビュー
ご覧いただきました。
自分一人の力ではなく、
先頭で渡してくれたことで走れた
という内容が印象的ですが。
松田:
先頭でもらうとね、
勇気が湧いてきますから。
第一中継車も風除けになってくれて。
いいこと尽くしなんですね。
逆に追うほうはどうしても
オーバーペース気味になりますから。
前半で詰めたとしても
後半になってまた差が広がる、
ってのは駅伝では良くあることです。
アナ:
そうですか。やはりその辺り、
やはり先頭で走ることの優位性
というのがあるんですね。
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