【お題】窓硝子の向こう
文字数 205文字
※こちらのお題は、⸜❤︎⸝小田 遼⸜❤︎⸝(@ryo_oda1930)さんよりご提供いただきました。
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ふと迷い込んだ路地裏に、小さい頃住んでいた家とそっくりの家があった。
路地に面した窓は曇ガラスで、星に似たガラスの柄まで同じ。
だからかな。
ほんの少し開いていた窓の隙間から向こうを覗き見てしまったのは。
小さい頃に「僕を捨てて出ていった」はずの母の首を、まだ若い父が絞めていた。
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