第090話:千変万化!?大空に咲き誇る色彩の実の存在!!
文字数 5,830文字
千変万化とは……
場面、様子、事態などが次々に変化していく様。
新年の挨拶
おい、皆!!!
2022年の幕が開けちまったぞ!!!
そりゃあ、そうですよ。
大晦日に年越しそば、酒もガブガブ飲んで
腹筋を晒しながら寝ちゃったんですから。
ボクはその後、おみかんも食べたんだー。
シルドラ君と初めて夜更かししたし。
楽しかったなー。
な、何だって!!!
お前等だけでズルいぞ!!!
何で起こしてくれなかったんだよ!!!
だって、気持ち良さそうな
寝顔で寝息を立てて寝ていましたし。
起こすのも悪いのかなと、思いまして……。
ああああああああ!!!
真正月からやらかしてしまった!!!
これが出遅れって奴か。一生の不覚ッ!!!
それに、初日の出も無事に
拝めましたので
今年は良い年になりそうです。
くそおおおおおおおおお!!!
2人だけ良い思いしやがって!!!
と言う事で、昨年も当作品をご
拝読して頂き
本当にありがとうございました。
あ、あのさー!!!
ボク、一生懸命頑張ったと思うんだけど
レブロンさん、どうだったかな!?
ああ。お前は自分にしか
出来ない活躍ぶりを見せてくれた。
和服を汚しながらも良い結果を残した。
褒める所か花丸物だな。
このようにキャラクターの性格が
活きるキズナ・ワンダーランドのお話は
今年の5月を以っていよいよ
3周年に突入します。
汚ないなんて言うなああああああ!!!
これは愛を誓う為の表情。これで
ブラウンにもキスをしただろ!?
だーかーらー!!!
ボクは機会があればの話をしてるんです!!
それにキスは異性にする挨拶のような物。
これじゃ本当に同性愛疑惑が
高まるじゃないですかー!!
冗談じゃありません!!!
それにレブ子って名前が奇妙奇天烈です!!
それでは、最後に僕から一言。
これから多いに盛り上がる空大陸編。
色んな思惑が交差して、この章の佳境では
ティブルエイド編を超越する
とある奇跡が起きます。
さあ、新年
第1回目のお話の舞台は
インディム街道にある「ブラウン亭」。
この酒場で僕達は同姓同名のマスターの
お方と出会い、何気ない会話を
楽しむ回となっています。
それでは、次は
本編の中でお会いしましょう。今年も
引き続き応援の程宜しくお願いしますね。
前回のあらすじ。
ランバードの愛翼セルリアンウイングで
到着した空大陸。操縦士である彼とディグライズと言った
発掘兼遺跡調査団体のチームだったライガーに
一時のお別れを告げ、中央都市スカイテラスに
続くインディム街道「ブラウン亭」へ向かうと
そこで思わぬ出会いを果たす。
クソッ。あんな派手に攻撃しやがって!!
俺のメンバーに傷1つでも付けてみろ。
海に落としてやるからな!!!
(うーん。やっぱり
このお方には少し懐かしい匂いがする。
何処で会ったんだろう……。)
ねえー、ちょうど此処の席が空いてるよ!!
一緒に座ろう!!!
よっこいしょういちとは………
昭和50年代頃に流行り、椅子に
腰掛ける際に発し、掛け声である「よっこいしょ」と
掛け合わせたギャグの1つである。
お前はいつの人間だよ!!!まだ生まれてない時代のギャグだぞ!!!
ブラウンも良く平然で居られるな!!!
こっちはいちいちレブロンに
ツッこむのも大変なのに!!
【????】
遅くなって申し訳ございません。
ご注文をお伺いします。
【ブラウン】
え、えっ!?
オイラ、この酒場のマスターだよ!!!
空大陸出身。出産時の肌色が
茶色だったからパパンに
付けられた名前はブラウン。
特に深い意味は無いの!!!
成程。同姓同名の
ブラウンがマスターを務めている酒場。
だからブラウン亭か。うん、分かり易い。
あはは、呼ばれちゃった。
あっ、まだコードリックス残ってるから
飲みたいなら手を挙げて注文してね。
あのお客、自慢の飛空艇が
何者かに襲撃されてイライラしてるだけ。
あまり気にしないで良いよ。
おい!!!!人の事情を他所に話すんじゃねぇ!!!
ちょっと待っててね。
あのお客に御冷とお酒渡して来る。
よっ、待ってました!!!さあ、お前等沢山飲め。飲み尽くせ!!
よーし。たらふく飲むぞー。
じゃあ、皆。グラスを片手にせーのっ……
【全員】
あああああああああ!!!
(乾杯の挨拶)
って、ちょっと待て!!!
何でさっきまで酔い潰れてた客が
俺等に入り混じって飲み明かしてるんだ?
何だ。俺と飲む酒は
不味いって言いたいのか?
滅相もございません!!!
レブロンを許してやって下さい。
偶に常識が通用しない変な所がありまして。
さっきまで空港で
バルクピースアイランドに行くって
ほざいてたのはお前だろうが!!!!!
目的を見失ってる奴が言うセリフじゃねぇ。
ほら、彼に謝るんだ。
酒の席で謝罪なんて
出来損ないの部下じゃねぇぞ、おい!!!!
えっと、うるさくてすみません。
彼の興奮を治めますね。
レブロンさんの悲報。
シルドラ君による2回目の説教。
空大陸に来てから踏んだり蹴ったり。
ふ、2人のブラウンにイジられた!!!!
こんな日が来るとは……。
ふぅー。誰にでも飲めるお酒とは聞いたけど
本当に爽やかな味がするんだな。
あたいの大好きな酒認定だ。
えーっ、先に飲んだんですかー。
一緒に感想を言い合おうと思ったのに!!
あっ、このお酒
微量ながら糖質が含まれてる。
じゃあ、筋肉質のレブロンさんには天敵――
もう、自棄じゃああああ!!!!!ブラウン、よこせ!!!
散々イジられ、何故かシルドラに説教。
ブラウン亭の店主、
同姓同名の色黒ナイスキャラ「ブラウン」の登場により
更に彼等の冒険はカオスな顔ぶれに。
【シルドラ、酒の感想】
あまーーーーーーーーい!!!!
これが、ランバードさんが
推奨したお酒。
ふー。僕の喉が空になりました。
えっ!!!!喉仏が天使になったの!?
羽根は生えてません!!!!ってか、なんちゅう表現してるんですか!?
喉が
逝ったのは
熟れている
赤い実を盗み食いしたレブロンだ。
うるせええええええ!!!!
お腹空いてたんだから別に良いだろ!!!
勘違いしないで下さいよ!!!
僕はただ空のように爽やかな潤いと
気持ちを喉に与えてくれたコードリックスに
感謝してるだけですからね!!!
【????】
会話中に失礼する。
君が食したその赤い木の実の事だけど
それ、形がトゲトゲしてなかったか?
そ、そう言えば!!!
特徴的な形をしてたのは覚えてるぞ!!!
おっ。リュウガ遅いじゃないか!!!
待ちくたびれたぞ。
【リュウガ】
また、いつものように昼間から酒か。
元気のようだけど身体には労われよ。
ああ。お前には多大な恩があるからな。
それを返すまでは俺は死なない!!!
ふぅー。また酔いが回って来たな。
済まん。こいつ等と談義をしていてくれ。
一旦休ませて貰う。
無理だけはするな。
レーヴィン達が首領の帰りを待ってるんだ。
ヴァーロン様、
御冷です。
後、おしぼりをお持ちしましたので
額辺りに当ててゆっくりして下さい。
ふむふむ。君がシルドラか。
それに深い絆を誇る彼のパートナー達。
ディグライズの
リーダーを務めてるリュウガだ。
ライガーが世話になったみたいだな。
筋肉愛と姉妹愛が強かったですね。
終始その話ばっかりでしたよ。
あっ、これか。
これは鉱石採掘中の不慮な落石で
全治1ヶ月の重傷を負っただけの事。
評判の高い病院で手当てして貰ったからな。
6日後に迫った戴冠式当日で
この包帯ともオサラバだ。
別に難しく考えるな。
戴冠と言うのは名前の如く
冠を戴く事。この空大陸にはミルフィムと
申した王妃が居る。その即位の印として
先代から伝来する王冠を彼女の頭に
乗せる由緒ある式典。説明はそんな感じだ。
えっ!? 僕達、そんな
大切な時期に来ちゃったんですか!?
王妃って言うことは女の方だよね!!!
どんな人なんだろうなー。
それに、レブロンが食した
赤い木の実……通称レッジアンガー。
あれは此処の各家庭の香辛料代表。
丸齧りしただけで喉が逝かれ
火を吹く事で有名だけど、式に献上する
色彩の実の1つでもあるんだ。
危うく俺の口内が
大火事になりそうだったんだからな!!!
ああー、怖ええええええ!!!!!
4年に一度咲き誇る希少価値が高い実。
全部で4種類あってな、その1つが
今教えた赤色の実なんだ。
えっ!?
4年に1回しか咲かないの!?
じゃあ、何時熟れるか分からないじゃん!!
おい、ちょっと待て!!!俺が食したあの実、完熟してたような……。
そのまさかだ。
残り3種類の実も既に咲き誇ってる。
この空大陸の何処かにな……。
あぁ、じれったい!!!
おい、お前等。今の話全部聞いてたぞ。
リュウガ!!!
お前達が今探索してる遺跡は何処だ!?
エアフォースから数キロ先にある
ロックコールドに実在する
グランドダイン遺跡――
色彩の実は
空大陸の
環境に根付く育ち方が特徴でな
青い実「ブルーリメイン」は湿気があり
一番水の濃度が高い場所を好む。
そう言えば、もう分かるだろ!?
あぁ。今のでハッキリした。
ヴァーロン、俺に付いて来てくれ!!!
ブラウン、色々と迷惑掛けたな。
勘定、多めに置いとくぞ。
こんなに多く頂けません!!!通常料金で大丈夫ですよ。
分かりましたー。
またのお越しをお待ちしておりますね。
あっ、そうそう。
今中央都市スカイテラスで
その戴冠式に向けて、滅多に
お目に掛かれない王冠特別展示の
催しが行われている。せっかくの機会だ。
行ってみたらどうかな?
良き
空大陸観光を。
また何処かで会おうな。
今回、明らかになったのは
戴冠式に献上される色彩の実の詳細。
全部で4種類ある内、
赤色の実は「レッジアンガー」
青色の実は現在ディグライズが探索している
グランドダイン遺跡の何処かに眠る「ブルーリメイン」
残りの実が何色でどう言った名称、
何処に生えてるかは、あの丘に堂々たる姿で
建てられている西洋風の城の者にしか分からない――。
****
ティブルエイド、ロックドクリフ。
ゴッシュ宅。
ふぅ。やってしまった。
先に片付けるべきか、後に回すか……。
その時、棚の奥に
隠してあるかのように置いてあった
謎の実が足元にゴロゴロと転がって来た。
あの日、上空から
落下して来た得体の知れない木の実。
誰かの落とし物か、それとも……。
おい、土足で
俺の部屋に入るなんて何て奴!!!
お前は何者だ!? ここに何しに来た!?
そんな一気に2つも答えられるか!!!
オメェが持ってるその実、空大陸にとって
ちっとばかし大切なモンなんだ。
もちろん渡してくれるよな!?
常識も弁えない不届き者に
渡す物は何1つ無い!!!
冗談じゃない。帰ってくれ!!!!
フェルマータ城、
アレドシアの部屋に厳重保管されていた
シルギムの実印入りの契約書。崩壊された
瓦礫の中から回収させて貰った。
ホットソープ、ヴァリングス建設に置ける
ヴェスター一家立ち退き命令。
グランザの口から語られた
「ヴァリングス騒動に纏わる契約書」
ティブルエイドで
アグニブと潜伏した際に
崩壊されたフェルマータ城から
回収した物は3枚綴りの書類。シルギムの実印が
押されていたヴァリングス施工を確実な物にした書証には
どんな事が記されていたのか?
上空から落ちて来たと思われる謎の実を賭けて
今、章を越えて解決したと思われていた
ホットソープ、裏の全貌が明らかに。
次回、シルドラ達が
王冠特別展示の催しが行われている
中央都市スカイテラスへ向かう道中
リンクリングを所有する新たな冒険者との出会いを果たす。
第091話へ続く。
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