第4話 2021/05/23

文字数 836文字

今日は久し振りに家にひとりぼっちになった。
誰かしらが家にいたが今日は皆用事があって出かけている。
一人になると危ないと思っていたが、思いのほかほっとしている。
なんだかいつも張り詰めていて苦しかった。
一人の時間も必要なのだと改めて思う。
しかし自分は一日中誰とも喋らないと死んでしまうと思う。
普段から喋る方なので、話して呼吸をしていると言われる。
一人暮らしのときは本当に誰とも喋らないで1日が終わるときがあった。
そんな日が重なりに重なって、体調を崩したのかもしれない。
仕事も接客系だったが、逆に毎日喋りすぎて行くのが嫌になった。
何事も程度を考えなければ身体に毒だ。
うつ病になって思ったことがある。
精神疾患は意外と元気に見えることが多い。
病院に行ってみても、見た目は普通のお店にいる人と変わらない。
わかりやすい外傷ではないため、自分でも気付きにくい。
気付きにくいのに治りにくくてとてもやっかいだ。
自然に治るものでもない、ちゃんと治すには長い時間がかかる。
虫歯と同じでほうっておくと悪化して酷くなる。
何人かの先生にうつ病と診断された今でも、自分が嘘を吐いている気分になる。
他人に病気のことを伝えるときもなんと伝えたら良いのか毎回考える。
伝え方もタイミングも相手も知識も認識も大切だと思う。
自分から理解のない人に話してダメージを負うのもとても避けたい。
それでもあんまりに心配してくれる人には逆に申し訳なくなってしまう。
心配はさせたくないといろいろな感情がぐちゃぐちゃになる。
いつも虚無感かぐちゃぐちゃの感情に押しつぶされそうだ。
最近はぐっすりと眠れなくなった。
夜中に何度も起きたり、眠れなくて何度も寝返りをうったりしている。
眠れたとしても起き上がれなくなる。
悪夢と幻覚の間で苦しむことになる。
身体の痛みが取れない。
全く動かないのも身体に悪いと少し歩いたり、筋トレやストレッチをしたりしている。
筋肉痛以外の謎の怠さがいつになっても抜けない。
だんだんと重たく引きずる様な感覚になってくる。
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登場人物紹介

うつ病の人

一人称 自分

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