マスク・スプレー

文字数 646文字

最近はコロナ(COVID19)のために

除菌グッズが流行っています。

以前は手に入らなくなってしまっていたエタノールを使用した商品も手に入りやすくなりました。
値上がりした

感じはしますけど……

でも、100円でマスクにシュッとするだけで除菌もできて香りもつくスプレーがあったので購入しました。
100円だけど、

まさかゆずの香りで失敗はないよね。

そう思い、いろいろあった香りの中で『ゆずの香り』を選びました。
マスクの外側にかけるのか……
使用方法を読み、すぐに使ってみたくなってマスクにシュッとかけました。
なんだ?

この悪臭は……

スプレーから出た香りだけで具合が悪くなりそうでした。
いや、

気のせいかもしれない……

そう思ってマスクを付けました。
くさい……
半端ない臭さでした。
ウソ!

これ、死ぬぞ……

でも、このご時世、マスクを外すこともできず、その臭いマスクをしたまま家まで帰りました。
くっせえんだよ。

どこに文句を言えばいいんだよ。

〇イソーか?

いや、でも100円で文句を言ってもいい物なのか?

その金額だから、我慢しろってことなのか?

無表情でそう思っていました。

小心者なので公衆の面前で叫んだりはしません。


替えのマスクもなく、新品のマスクを買って付けるほどの度量はなく、でもマスクなしで人がいるところを歩く度胸もなく、おとなしく帰りました。

匂いがわかるってことは

コロナじゃねーし。

と、自分を慰めました。

でも、私にとって、100円は大金なんです。

安物買いの

銭失い……

臭いのをごまかすために、そんなことも思っていました。
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登場人物紹介

佳純(かすみ)

天使なクレーマーです。

※アイコンは風知草さんのご厚意で使用させていただいています。

友人Aなど

※風知草さんからお借りしたイラストです

携帯電話会社の店員さん

※風知草さんからお借りしたイラストです。

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