絶頂サービス♪

文字数 2,721文字

(絶対……滅茶苦茶濡れてる……ショーツ、きっとグショグショになってる……)
ヴィヴィヴィヴ~ンッ!
(クリ、凄いっ……もうじき1万円、超えちゃうっ……。そしたら……そうなったら……きっと……!)
♪♪♪
(い、嫌……吉村くんが見てる……あんなに嬉しそうに……私が……あ、ああっ! こんなにも感じてるの……見て……よ、喜んでる……)
あ……!
……。
(彼……ズボンの前が膨らんで……)
(か……感じているのね。吉村くんも……私のこんな恥ずかしい姿で……アレを……大きくしてくれているのね)
若く、逞しいアノ部分を……。
くっ……
そんな事が思わず頭をよぎり、いっそう淫らな気持ちになってしまった。
ううっ……あ、あたし……ア、アアッ……
ヴィヴィヴィ~ヴィーン、ブブブブッ……
(た、耐えないと……こらえるの……体から溢れ出そうなこの気持ちを押さえつけるの! で、でないとキリコちゃんが……)
疼きと陶酔でもうろうとしながら、買い物カゴの中に残る未会計の商品を見ると、幸いな事にもうそんなに残っていなかった。
(大丈夫……なんとか、なんとか耐えれるわ……あと少し……レトルトのカレーと、パスタ……あと、ペットボトルがひとつ……)
ブブブッ……ブルルッ! ブルルルッ!
ううっ……くっ……カ、カレーレトルト……い、1点……
……と、私が特売のレトルトパウチを読み取りにかけようとした時、隣りのレジでキリコちゃんの大きな悲鳴が上がった。
い、嫌っ……ああ、あっ……イッ……イクッ……イッちゃうっ……! エチケット用品1点……あああふぅ……
だ、駄目……こ、これ以上……む、無理……アアッ! たっ……たくあん漬っ……に、2点……駄目えっ……
私と同じだ。
迫りくる絶頂をこらえようと必死になっている。

でも……彼女もまた山のような品物によって激しくなったローターのバイブレーションの前に、なす術をなくしてしまっていた。
無理っ……い、板コンニャク……うううああっ……いってぇぇぇんんんんっ……イッ……イクッ……
ヴィビビビビッ、ビビッ! ビブブルブブブゥブブ……ッ!
イッちゃうっ……お、お会計まだなのに……イッちゃううぅぅぅぅぅうっ!
ガクガクと腰を震えさせてカウンターにつっ伏すキリコちゃん。
……ウヒヒヒ、やった、やった! 奮発した甲斐があったわい!
佐和田さんは欣喜雀躍の態でキリコちゃんの腕を掴むと、買い物かごはそのままに、引き摺るようにしてお店の外へと連れ出す。

耐えなくてはいけない理由というのがこれだった。
さーあ、キリコちゃん。サービタイムやでえ!
あっ……
VIP会員のお客さんの会計中に絶頂した場合、私たち女性従業員はオマケのサービスをしなくてはならないのだ。

だから私も……キリコちゃんを悲しませないためには、吉村くんの会計でイカされるわけにはいかなかった。

そして、佐和田さんへのオマケサービスをしたくなかったキリコちゃんは、私とは違ったその理由ではあったけれど、やはりずっと快楽に負けまいとレジをしていたのだった。

しかし、それも佐和田さんの物量作戦の前に敗れ去った。
ほな、駐車場いこかー! うっひっひ!
ううっ……は、はい……
(キリコちゃん、連れて行かれちゃった……)
(せめて……せめて、私だけでも。吉村くんへのサービスを阻止することで、少しだけでも彼女の心の慰めに……)
その想いを支えにして、限界に近い火照る身体に鞭を打つ。
あぐっ……せ……せい……清涼……飲料……2点……アアンッ! 乾パスタ……に、2点っ! 合計でお会計……
一万二百三円。

越えてしまった。バイヴレーションが更に激しさを増す。
っ……ア、アアアアアアッ!
震動によって痺れていた性の器官。

それがいまや、震動と痺れの区別がつかないほどの一体化した激悦となる。
(駄目……イッちゃう……絶頂……吉村君の見ている前で……アノときの顔を見せてしまう……! 駄目なのにっ……!)
震えているのがローターなのか、私のクリなのか、クリの震動にローターがつられているのか、わからない、わからない、わからない。
(駄目……駄目よっ……駄目……あとは金額を言うだけ……いち……まん…………にひゃく、さん)
ヴィヴィヴィブッ……ブルッ……ブルルッ……ビビブブッ……!
……え……ンアアアアアッ! はあっ! 駄目えええええっ!
胸に、陰核に、とりつけられたこの玩具が私を苛むのか、それとも悦び悶える私の肉の部分が機械を苛んでいるのか……ああ、わからない!

もう……
イクッ……イクッ! 私もっ……イッちゃうううっ……年下の男の子にイカされちゃうっ……
すごい……可愛いよ、紗美菜さん……。
ブブブブヴヴヴィビルルブヴィィィィーッ!
いやああっ……は、恥ずかしいっ……駄目っ……見ないで……見ないでえぇぇぇっ! アアーッ!
意志とは関係なく思い切り体が仰け反り、倒れないように必死にカウンターの縁を掴む。

股間から込み上げるものがわたしの腰をブルブル痙攣させて、そのあまりの激しさが脚をふらつかせた。
紗美菜さんっ……
倒れそうになった所を、吉村くんが抱き止めてくれ……そして、私は彼の腕の中で……イッてしまった。
ああ……私……駄目……こんなこと……こんなこと、駄目だったのに……
それなのに、うっとりとするような恍惚感はじんわりと全身を満たしてくれるのだった。
俺は嬉しいよ……紗美菜さんの可愛い所、ずっと見たかったんだ。それに……
……。
吉村くんに手を引かれて店舗前の駐車場に出る。

所定の位置に駐車されているお店のVIP用ワンボックスバン。三台あるそれの内の一台は、すでに激しく揺れていた。
あっ……アアンッ……イイッ……さ、佐和田さんの……す、凄い……ああっ……好きっ……それ好きぃっ……
バンの中からはあられもないキリコちゃんの嬌声が丸聞こえだった。
もっと……もっと、アアンッ! キリコをもっと苛めて! もっと滅茶苦茶に……!
まかしときー! いくでぇもう一発ぅ!
そして、肉をいっそう激しく打つパンパンッという音。

その淫らな物音は、絶頂を味わったばかりの私の身にはとてもこたえた。
……。
……。
顔を見合わせた吉村くんが、そんな私の潤んだ視線に気が付く。
紗美菜さん……いいよ。俺がすぐに……同じように気持ちよくしてあげるから。
そう言って、私の唇に唇を被せる。
ンッ……
甘い唾液を吸われながら、私の唇は情熱的にそれに応えた。
また来てね……いっぱい……お買いもの……して?
うん……何度でも来るから……紗美菜さんも、いつまでもレジにいてね。
そ、そんなの……
……もちろんじゃない。
(こんな素敵なお仕事……やめられるわけないでしょう?)
えっち♥れじすたー(男の子用) Fin
原作:黒名ユウ
小説:黒名ユウ

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登場人物紹介

紗美菜(さみな)さん

スーパーのレジ打ちのパートタイマー。

花園キリコ(はなぞのきりこ)

専門学校生のアルバイト。

齋藤(さいとう)くん

店長に言われ、女性従業員が多い中、レジ係にされた男の子。童顔だけど大学生。

吉村(よしむら)くん

近所の大学に通うスーパーの常連客。イケメン。

お姉さん

スーパーの常連。長い黒髪の美しい女性客。

佐和田(さわだ)さん

いつも半端な時間に買い物に来るお客さん。

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