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文字数 471文字



11月も終わりを迎える日曜日
半袖で過ごすような小春日和
言葉探しに繰り出す先に
溢れる誰かの物語
恋人達の他愛もない甘い愛の語らい
曜日不問スーツで奔走する会社員
渋滞にイライラしてるドライバー
幸せそうな笑顔で眠る子を愛しむ親たち
片隅で俯瞰してみている僕は誰かの目には
どう映っているのか聞いてみたい
ともあれ皆が気がするように
温暖化とかは人の生活を脅かしてても
寒さが続いた日に休息のような
この日差しをうれしく思っている
ナチュラリストからは呆れられても
寒いのも暑いのも嫌いだから
こればっかりは個人的理由を譲れない
見上げた空は切り取って
絵葉書にしてしまいたいほど
青色と雲のバランスが良かった
こんな日に泣いてる誰かの心に
届けられたらきっと
小さな幸せを共に分かち合えるのに
僕の足元に転がる
誰かの形のない忘れ物たちに
魔法をかけられるのなら
一人ぼっちのあなたをここに連れ出して
一緒に宝探しが出来るだろうに
でもそんなことは明日には忘れて
何事もなかったように夢を見る
凍えた体に温かい布団を巻きつけて
たった1日だけのギフトでも
誰かにとっては普通の日常
僕にとっては特別な日常




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