【詩的モノローグ】特別

文字数 579文字



僕は、自分を特別な人間だと思ったことはない。
いたって普通で、平均的で、変わったところは何もない。

だから、大きな功績を残したいとか
誰よりも偉くなりたいなんて思わなかった。

特別になんてなれない。
そう思っていた。


君に出会うまでは。


とても大切な存在に出会えたとき、
そしてその人に受け入れられたとき、
その人と共に在る自分が、その心が、
壮大な自信と喜びで満たされ輝きを放つ。

そう、僕は君に選んでもらえた。
だから、僕は特別。

世界の特別になんかならなくていい。
君の特別であれば僕は幸せ。

君は僕の手が好きだと言ってくれたね。
僕はそう思ってくれた君が好きだよ。
全部、好きだよ。

どこが、なんて選べない。
君の透き通った瞳も、美しい言葉を紡ぐ唇も、
温かい掌も、柔らかい微笑みも、
僕の名を呼ぶその声も、
なんならその涙も、
全部、好きだよ。

だから、君にはありのままでいてほしい。
見栄を張る必要も、自分を飾り立てる必要もない。

そのままの君で、すでに特別だから。
十分に、魅力的だから。

他の誰がなんと言おうと、
君が君自身をどう評価しようと、
僕は君を最高だと思うから。


ねえ、僕は今日も幸せだよ。
君がいるから幸せだよ。
君のおかげで幸せだよ。

君は、僕の、特別だよ。
僕は、君を、愛しているよ。


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