第24話 「オール讀物新人賞」が変わってた
文字数 1,585文字
前から気になっていたんですが、このサイトの皆さんが応募したことのある文学賞って、どんなものが多いんでしょう?
私が以前に挑戦を続けていた歴史物専門の賞は、廃止されてしまいました。残念。
次はどこに的を絞ったら良いのか分からなくなって、私はいまだにここ、NOVEL DAYSにお世話になりっぱなしです(笑)。ほんと、この後はどうしよう~……。
ところで、文芸春秋さん主催の「オール讀物新人賞」。
エンタメ系新人賞の最高峰の一つですよね。あまりに敷居が高くて、私は未挑戦。ろくにチェックしてもいなかったのですが、今年から何と歴史時代小説専門の賞になっていたようです。
え、知らなかった。
でもそれなら来年はチャレンジしてみようかな。
……と、私と同じことを考える人は多いと思うので、余計に難しくなったといえるのかも(笑)。
ちなみに歴史時代小説の範疇であれば、ファンタジー要素ありでもミステリー仕立てでもOKらしいので、このサイトにも出せる方は多くいらっしゃると思いますよ。
さて『オール讀物』編集部さんの特別企画として、12月11日(土)に「歴史時代短編特別講座」が行われるそうです(オンライン開催。アーカイブ有)。
編集長さんから、この賞の応募作品全体の傾向についてお話があるほか、予選を通過するための小説作法として、
・地の文と会話の文体の割合
・視点人物のぶれない作り方
・エンタメ小説としての書き出し方
・枚数に合わせたテーマ選び
・推敲作業や新人賞応募の際のポイント
を分かりやすく解説してくれるそうです。
おお、いいじゃないですか! なかなかの充実度です。
で、私は早速申し込んじゃいました(笑)。現実には、賞に応募できるかどうかもまだ分からないんですが、まあ勉強にはなるんじゃないかと思って。
金額は2200円。『オール讀物』11月号が付いてくるので、かなりお得感があると思います。ご興味のある方、一緒にいかがですか^^?
私も講座が終わったら、このエッセイの記事としてご報告したいと思います。
今年の受賞作は「装束 ゑの木」という作品。
明治中期を舞台に、新聞記者が体験したある出来事を描いた小説でした。
今回は古い名作ではないのでネタバレは厳に控えますが、降神術「こっくりさん」をやるシーンの緊迫感がすごかったです。今に恐ろしい事態になるんじゃないか? と読者はオカルト的な展開を予想して読み進めますが……。
意外や意外。物語は思わぬ方向に進んでいきます。
あの「こっくりさん」の夜、本当は何が起こっていたんだろう?
その真実を解き明かしていく、一種のミステリーです。途中で読むのをやめられないような緊張感に貫かれていました。本当にお上手。作者様に拍手を送ります。
選考員の先生方の講評も、非常に参考になります。
いやはや、厳しい~(笑)。
でもちょっと気になったのが、一人の先生が受賞作の欠点をいくつか挙げていた中の一つ。「そこは作者さん、ちゃんと説明していたじゃないの」と言いたくなるものが含まれていたのです。
もちろん選考に当たる方はとんでもなく読解力の高い方たちだと思うので、そこを疑っているわけではありません。だけど応募する側の心得としては、「この表現で伝わるかどうか」を、かなり意識しなくてはならないのかも。
あえてぼんやりと、ソフトフォーカスのまま、ラストまで持って行くという表現方法もあるかと思います。真実を明らかにしない作品、だからこそ余韻が深い作品って、存在しますよね。
でもその意図が伝わらなかったら意味がないのかも。特にエンタメ作品では、本質的な部分はずばり語った方がいいのかな、と思った次第です。
あ~、難しい(笑)。
何が本質的で、きちんと説明しなければならない部分なのか、その見極めに私は今後も苦労することになると思います。
私が以前に挑戦を続けていた歴史物専門の賞は、廃止されてしまいました。残念。
次はどこに的を絞ったら良いのか分からなくなって、私はいまだにここ、NOVEL DAYSにお世話になりっぱなしです(笑)。ほんと、この後はどうしよう~……。
ところで、文芸春秋さん主催の「オール讀物新人賞」。
エンタメ系新人賞の最高峰の一つですよね。あまりに敷居が高くて、私は未挑戦。ろくにチェックしてもいなかったのですが、今年から何と歴史時代小説専門の賞になっていたようです。
え、知らなかった。
でもそれなら来年はチャレンジしてみようかな。
……と、私と同じことを考える人は多いと思うので、余計に難しくなったといえるのかも(笑)。
ちなみに歴史時代小説の範疇であれば、ファンタジー要素ありでもミステリー仕立てでもOKらしいので、このサイトにも出せる方は多くいらっしゃると思いますよ。
さて『オール讀物』編集部さんの特別企画として、12月11日(土)に「歴史時代短編特別講座」が行われるそうです(オンライン開催。アーカイブ有)。
編集長さんから、この賞の応募作品全体の傾向についてお話があるほか、予選を通過するための小説作法として、
・地の文と会話の文体の割合
・視点人物のぶれない作り方
・エンタメ小説としての書き出し方
・枚数に合わせたテーマ選び
・推敲作業や新人賞応募の際のポイント
を分かりやすく解説してくれるそうです。
おお、いいじゃないですか! なかなかの充実度です。
で、私は早速申し込んじゃいました(笑)。現実には、賞に応募できるかどうかもまだ分からないんですが、まあ勉強にはなるんじゃないかと思って。
金額は2200円。『オール讀物』11月号が付いてくるので、かなりお得感があると思います。ご興味のある方、一緒にいかがですか^^?
私も講座が終わったら、このエッセイの記事としてご報告したいと思います。
今年の受賞作は「
明治中期を舞台に、新聞記者が体験したある出来事を描いた小説でした。
今回は古い名作ではないのでネタバレは厳に控えますが、降神術「こっくりさん」をやるシーンの緊迫感がすごかったです。今に恐ろしい事態になるんじゃないか? と読者はオカルト的な展開を予想して読み進めますが……。
意外や意外。物語は思わぬ方向に進んでいきます。
あの「こっくりさん」の夜、本当は何が起こっていたんだろう?
その真実を解き明かしていく、一種のミステリーです。途中で読むのをやめられないような緊張感に貫かれていました。本当にお上手。作者様に拍手を送ります。
選考員の先生方の講評も、非常に参考になります。
いやはや、厳しい~(笑)。
でもちょっと気になったのが、一人の先生が受賞作の欠点をいくつか挙げていた中の一つ。「そこは作者さん、ちゃんと説明していたじゃないの」と言いたくなるものが含まれていたのです。
もちろん選考に当たる方はとんでもなく読解力の高い方たちだと思うので、そこを疑っているわけではありません。だけど応募する側の心得としては、「この表現で伝わるかどうか」を、かなり意識しなくてはならないのかも。
あえてぼんやりと、ソフトフォーカスのまま、ラストまで持って行くという表現方法もあるかと思います。真実を明らかにしない作品、だからこそ余韻が深い作品って、存在しますよね。
でもその意図が伝わらなかったら意味がないのかも。特にエンタメ作品では、本質的な部分はずばり語った方がいいのかな、と思った次第です。
あ~、難しい(笑)。
何が本質的で、きちんと説明しなければならない部分なのか、その見極めに私は今後も苦労することになると思います。