第7話

文字数 357文字

 合宿最終日。
あれからミスが多くなり、怒られたり心配されたりした。
そして打ち上げのバーベキューの最中、太一と楓ちゃんちゃんの姿が見えなくなった。
理由はすぐに分かった。楓ちゃんは太一に告白するんだ。
暫くしてトイレに行ってた部員が慌てて走ってきた。
「さ、さっき戸部が太一に告ってた! 太一顔真っ赤にしてボロボロ泣きじゃくってた!」
 予想はしてたけど胸が痛かった。
すると今度は太一と楓ちゃんが戻ってきた。
太一は私を見つけると一目散に走ってきた。
「杏! 聞いてく……」
「嫌!」
 自分でも驚くくらい大きな声がでた。
「……え?」
「嫌……聞きたくない……」
 その後何があったか覚えていなかった。
結局合宿の事は何も覚えておらず、気づいたら自室のベッドに横になっていた。
 次の日私は退部届けを出した。
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