蝉の幽霊

文字数 130文字

地下鉄の中に蝉の幽霊が居た。

何度踏まれても潰れないのに、時々突然激しく暴れ始める。

違う意味で心臓に悪い。

ああ、まただ。
何度聞いても慣れないなと思ったその瞬間。耳元で「あなた見える人だね」と声がした。

暗い車窓に映る私の後ろに人は立っていない。
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