第1話

文字数 407文字

スュツリス帝国
  
周りを海に囲まれ東は帝都を含む都市部、西は広大な荒地と湿地が広がり未だ魔物等が彷徨(うろつ)いている。
 近年まで他国との外交を拒絶し、自らの国力だけで成り立ってきたが、十五年前に開国。他国との貿易を始めたが、未だ厳しい規制がかけられている。
 規制を通過した輸入品は港を通じ、王宮がある帝都へ運ばれる。日用品、雑貨、食糧、言語、技術等、帝都は新たな文化の発信地として賑わいをみせる。
 鎖国以前は魔術が主流であったが他国からの科学技術に置き換わり近代化を推進され、帝都では交通、生活インフラが完備し、治安も安定しているが、辺境では不当な領地の買収、工業化による自然破壊により貧困層や少数民族の怒りを買い内戦が長年に渡り続いている。
 帝都の主な産業は鉱山資源で最近では世界有数の産出国となっており、他国への輸出にも盛んに…

           
       「帝国近代史」一部引用

                
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登場人物紹介

探偵 ユベール・ロッシュ・Jr.

ろくに仕事もせず酒に博打(主に競馬)、闇市巡りで暇をもて余す元軍人の主人公

普段はダメ人間だが驚異的な推理力と洞察力を持っており、その力は未来予知、千里眼に抜擢する

だが本人は無気力な為、普段は発揮せず、極所的な場面や気まぐれで発動される

よく競馬場で膝を突き崩れ落ちる姿を確認される

助手 チャシャ・ブラウス

探偵事務所で探偵がやらないこと(全部)をこなす健気な少女

孤児院で育ち、都会の生活に憧れて卒業後、就職先が見つからずさ迷っていた所を探偵に拾われ事務所の一部屋に住まわせてもらっている

天性の才能なのか初対面の相手でも友達になることができる

食い意地で腹が減ると人格が変わる

マレー

軍人 探偵とは士官学校からの同期で腐れ縁

太鼓持ちで世渡り上手で事件事故の対処など上官や部下からの評判がよく、順調に昇進している

その実態は探偵に頼み込み事件や事故を解決している

最近の悩みは彼女ができない事

「顔は悪くないと思うんだか、地位も金もそれなりに…」

助手曰く「なんと言うか…残念な雰囲気がするからじゃないですか?」

黒雨(こくう) 怪盗

二十年前に国内を騒がせた怪盗

魔術を駆使してこれまでに盗み取れなかったものはないが、盗まれたものは出所不明の作品ばかりで評論家の間でも謎を呼んでいる。

最近になりまた活動し始めたが当時の黒雨なのか、又は模倣犯なのか軍警察で調査中である

商人 ???

探偵の義理の甥 

常に黒いスーツを着こなし、右手首に手錠で繋がれた金属製の鞄を持っている

ただならぬ威圧感を放し、死線を潜り抜けてきた探偵でさえ油断すれば恐怖に飲み込まれるほど

目的の為ならどんな手段も問わない

国の要注意人物に指定されている

彼の過去については探偵ですら知らない

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