追伸 南ノ三奈乃さんへ(工事中)
文字数 2,729文字
南ノさんがご自分の発言だけすべて削除なさってしまいました。
どう整理しようか、いま考え中です。
読者の皆さまにはご不便をおかけしますが、いましばらくお待ちくださいませ。
お忙しいときにお誘いしちゃって、本当に申し訳なかったです。
以前ね、南ノさんは、とっても素敵な小説をここNovelDaysで書いていらして、
しばらく連続トップをキープするくらい大人気だったんですね。
ところが、完結してからしばらくして、その小説を南ノさん、ご自分でとりさげちゃったんです。
皆さんびっくりしたと思うし、私もびっくりして、「どうしてですか?」って訊いたら、
その大人気小説のヒロインは、実在の人がモデルで――
その人を大切にしたいから、もう一度書き直す、って南ノさんは仰ったんです。
できることじゃありません。
まさに、前のページでル=グウィンさんが仰っていた、
「物語から、自分自身を遠ざける」
というののみごとなお手本だと思ったんです!
ミニャノ……恐ろしい子! ←ガラかめの月影先生でぜひ
もちろん「言いたいこと」が胸の中にあるから書くんだけど……
「言いたいこと」を優先して、吐き出して、その結果、おはなしを壊しちゃっていないかな?
――毎回、その反省と格闘の連続です。
(ちょっとおおげさ笑)
私でさえすでに何度か目撃したみたいに、
毒を吐いて、誰かを攻撃して、その人を追い出して……(○○さん帰ってきて!涙)
そういうために言葉を使うんじゃなく、
空気をきれいにするために、使えたらいいと思うんですよね。
せっかく、こんなにいい場所なので。ノベデイ。
無料ですし ←ここ重要!
お仕事が落ちついたら、またおしゃべりしましょうね!
野沢菜チャーハンの話がメインなら、それでいいのね。
文章を書くときにね。
これは何についての文章なのか、というね。
まずそこをはっきりわかって書きましょうという話だったんですね。
面白いことを思いつくと、つい書いちゃって、
それを削るのが惜しくなるものだけど。
それは、「淫(いん)する」というやつだと思うの。
読む人が、書く人の頭の中を知らないからこそ……
書く人は、自分で自分の文章に夢中になっていないか、
いつもよく気をつけたほうがいいという話。
正直、私いつもものすごく削りながら書いているから、
本当は削るところあんまりないのね。
でも他の人の例に取るの失礼でしょ。
自分の問題。
ああいう文豪と自分を比べても無意味。
人は人、自分は自分。
自分の文章が大好きで、一文字も削れなくても、別にいいと思います。
だけど、「感じかたは読む人それぞれ」っていう問題ではなくて、
いかに自分に淫しないでいられるか、
「自分大好き」の罠に陥らないでいられるか、
という話だから。
カラオケボックスから出て、人前で歌うってどういうことかって話だから。
ル=グウィンさんのそういうストイックな所がすごく好きなのです。
「初めの3ページはまず捨てなさい」
4ページめから書き始めようと。
書きたいことを全部書いてるうちは……
カラオケだから。
そして、何か言われたら、謙虚に受け入れるよ。
三奈乃さんに見せるのと同じ、つまり、このWebにアップするのと同じ。
誰に見られてもはずかしくないところまで推敲してから見せてる。
時には厳しく言われる。
それでまるごと没にしたりしてる。
それ必要? っていつも問うということ。
たんに面白いことを思いついて得意になってないか、自分で鏡を見るということ。
自分の問題だから。
「人は自分の文章を客観視できない」
なんて言っちゃダメでしょ。
できる・できないの問題じゃなくて、
しようとするか・しないかの問題だから。
だれかに読んでもらいたいと思って書くのはいい。
そうするとね、感情的な文章や、毒のある文章を書きたくなったときに、
ああ、あの人は、これを読んだら嫌な気持ちになるかな?
ミニャノさんお仕事大変なのに、いや~な気分にさせたくないな、
って思って推敲できます。
わたしあれ大好き!
みんな素敵な人だから。
三奈乃さんにしか書けない作品だし。
ミミュラは、素敵な人には素敵な作品を書いてもらいたいです。
他の作者さまでも、すごく気持ちのいいかたなのに、
わざわざ嫌なキャラクターを書いていたりして、それ必要?とよく思います。
皆さん、そういうほうがブンガク的だって思いこまされてるのかなぁ。
そんなことないとミミュラは思います!
面白いと思ったことがなくて、ごめんなさい。
話をしないでくれてありがとう。
村上春樹も面白いと思ったことないよ。
私の言うことをよく読んでればわかりそうなものだけど。
英語ではirrelevant って単語があるんだけど、
そういう「関係ない」「全体に寄与しない」要素を取り除く、というのが、第10章のテーマだったんですね。
読者の感じかたの問題じゃなくてね。
思いついたからといって、何もかも全部書かない。
この話、作品の全体に関係あるかな?
この場にふさわしいかな?
全体の足を引っぱっていないかな?
読者さまを混乱させていないかな?
自分が思いついたことを読んでもらいたい気持ちを優先していないかな?
その結果、脱線して、いろいろだいなしにしていないかな?
というね。
自分ヲ勘定ニ入レズニ
ヨク見聞キシワカリ
って本当に難しいのね。
つい「自分」が出る。
そしていろいろだいなし。
しかたないね。そこ、わからないと、どうしようもないから。
おやすみなさい。