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文字数 202文字

 きゅうに、王さまは、なにもかも、いやになりました。

「やめた、やめた、天気予報なんて。
 わたしは機械じゃないんだ。
 もう、やめた!」
 そうさけぶと、王さまは、つばさをひろげて、バルコニーから飛びたちました。
 ばさっ ばさっ ばさっ。

 けれども、

 ばさ
 さ
 ばたばた ばたばたばた……

 王さまは、ずっと立ってばかりで、運動不足だったので、

 森の真上で、息が切れて、まっさかさまに落ちていってしまったのです。
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