第9話 梨乃の場合 何て事だ!
文字数 432文字
駅に行くと見知らぬ女の人の所にパパが近付いて行った。
どきりとした。
女の人はパパを見ている。
若い女性。
私は離れた場所から二人を見詰めた。胸がどきどきした。体全体が心臓になってしまったみたいだ。
私は建物の陰に隠れて様子を伺う。
ちょっと何かを話してそのまま二人は改札を抜けた。
私も慌てて改札を抜けた。
エスカレーターを上がるパパの後ろにその人はいた。
うんと後ろから付いて行った。
ホームに向かって二人は歩く。
私は離れた場所で反対側を向いて立っていた。
電車が来た。二人は乗り込む。私は走って隣の車両に乗り込んだ。
電車の中で私はスマホに目を遣り乍ら時々隣の車両を覗き込んだ。パパと女の人は並んで座っている。何も話をしていない。S駅に着いた。大勢の人が行き交うこの辺りでは一番大きな駅だ。沢山の人が下りる。パパ達も立ち上がって電車を降りる。
私も慌てて降りた。
女の人がパパの腕を取った。背の高いパパにぎゅっとしがみ付いている感じ。
そしてすぐに離れた。
私はその後ろ姿を茫然と見送った。
どきりとした。
女の人はパパを見ている。
若い女性。
私は離れた場所から二人を見詰めた。胸がどきどきした。体全体が心臓になってしまったみたいだ。
私は建物の陰に隠れて様子を伺う。
ちょっと何かを話してそのまま二人は改札を抜けた。
私も慌てて改札を抜けた。
エスカレーターを上がるパパの後ろにその人はいた。
うんと後ろから付いて行った。
ホームに向かって二人は歩く。
私は離れた場所で反対側を向いて立っていた。
電車が来た。二人は乗り込む。私は走って隣の車両に乗り込んだ。
電車の中で私はスマホに目を遣り乍ら時々隣の車両を覗き込んだ。パパと女の人は並んで座っている。何も話をしていない。S駅に着いた。大勢の人が行き交うこの辺りでは一番大きな駅だ。沢山の人が下りる。パパ達も立ち上がって電車を降りる。
私も慌てて降りた。
女の人がパパの腕を取った。背の高いパパにぎゅっとしがみ付いている感じ。
そしてすぐに離れた。
私はその後ろ姿を茫然と見送った。