(4)刃なき戦い

文字数 7,455文字

 中庭にまだ朝の清涼感が残り香のように漂っている頃。
 取次より、「火急の用にてご足労願いたし」との報せを受けて、弦矢は即座に腰を上げた。

「かような状況で“外”に呼び出すなど、斉藤殿は何を考えておられる?」

 帯同する弦之助が怒り半分、呆れも半分でこぼすのは近習長として当然のことであったが、それを聞かされる取次役は、顔を強張らせて恐縮しきる。

「お怒りはご尤もっ。されど、弦矢様ならば直にお目にしたいはずだと斉藤様が……」
「構わん」
「兄上……いつもと勝手が違いまする」

 近習の苦労をひと蹴りにする主の発言に、弦之助の表情が苦虫を噛んだようになる。だが当の弦矢は気にせず爽やかに告げた。

「それこそ、かような状況で“訪問客”だぞ? それも“異人”だとか?! これほどの珍客、直接会わずに何とする!」
「何ともしないで、お任せくださればよい」
「何?」
「いえ……あ、足下お気を付けくだされっ」

 思わず秘すべき心中を声に出し、慌てて言いつくろう弦之助は、実のところ、主を止められぬ事は承知している。
 ひそかに小さく嘆息し、慌てすぎて草履を履くのに手間取る弦矢を甲斐甲斐しくも手助けする。兄に似ず、いかつい(・・・・)面の男がそつなく介助する姿はどこか頬笑ましく映る。

「そう焦らずとも、客は逃げませぬ」
「分かっておるっ」

 幼少の折、好奇心に駆られた時の兄は注意力が散漫になりがちで、何かをしでかして(・・・・・)は、弟である弦之助が始末をさせられていた。
 二十歳をとうに越し、互いに分を弁えねばならぬ立場になった今でも、気づけばあの頃の関係を繰り返している。人によってはそれが鬱憤となって積もり陰に籠もることもあろうが、弦之助が浮かべる小さな苦笑に翳りはない。

「弦之助、靜音(あれ)の耳には入らぬようにしておけよ」
「すでに手配いたしております」

 熟練の域に達した小姓のように応じると、早足で屋敷を飛び出す主の後を、弦之助は少しゆったりした大股で遅れることなく追うのであった。

         *****

「ご足労申し訳ありませぬ」
「そちらが……?」

 駆け寄る斉藤に弦矢が問うたものの、答えは聞くまでもなかった。
 堀周辺の森が予定通り切り拓かれ、まだ切り株が残る荒れ地の真ん中にその人だかりはできていた。
 正確には、数名の一団を森に追い込むような形で侍達が取り囲み、きっちりと防御陣を敷いている状況だ。
 ただ残念なのは、日頃の鍛錬の賜よと誇れるであろう見事な陣構えの完成度に不釣り合いな、その見た目のひどさだ。

「もぅ少し……」

 「何とかならんか」と呟く弦矢が口元に苦笑を浮かべる。
 上半身裸で手に斧を持ち、あるいはねじり鉢巻きで(くわ)を肩に担ぎ、そうかと思えば胴丸を身に付け完全武装で槍を構える者など、出で立ちに統制の取れない雑多な集団は、傍目に見れば山賊か何かにしか見えない。
 そんな彼らに囲まれた一団は、遠目にも緊張感を漲らせて、ある者は忙しなく視線を動かし続け、ある者は腰に提げた刀らしき得物の柄に手を掛けている。むしろ、鞘から抜かずにいるだけ大した度胸だといえ、逆に言えばその一団が即座に敵対する意図がないことの証でもあった。
 弦矢に状況を伝える斉藤の瞳にも戦意はなく争いが起きるとは思っていないようだ。

「いきなり森の中より現れまして……」
「話はできるのか?」
「は……」

 なぜか言いよどむ斉藤の様子に「いかがした?」と弦矢が不審げに尋ねるも煮え切らぬ態度に変わりはない。

「それが……分かるのです(・・・・・・)
「ん……それが問題か?」

 ますます不審を深める弦矢に「話しているのは儂らの知らぬ言葉なのに」と斉藤は己が感じるものを何とか伝えようとする。

「違う言葉と断じれるにも関わらず、相手が何を言わんとしているのか理解できてしまうのです」
「……」

 必死に言葉を紡ぐ表情は真剣そのもので、斉藤が何かを訴えたいのは弦矢にもはっきりと伝わる。だが、肝心の何を伝えたいのかがはっきりしない。

「斉藤殿。今少しやわらかく説いてほしいのだが」

 憮然たる面持ちの弦之助に斉藤が困り顔をつくったところで女の声が上がった。

「急な来訪で申し訳ありません」

 それは確かに弦矢達の耳に聞いたこともない言葉となって入り込んでくるのだが、頭では明快な意味を持って理解できた。

「むぅ……?」
「おおっ」

 反応はそれぞれだが、弦矢と共にそれを初めて体験した者は皆一様に驚きを露わにする。

まことに(・・・・)

 目を輝かす弦矢は近習が止める間もなくづかづかと前に出て行く。血相を変えたのは弦之助だ。

「兄上――っ」
「案ずるな」

 振り返らぬ弦矢の背を、あ然と見送る者達にあって弦之助だけが躊躇うことなく後を追う。
 思わぬ主の接近に、防御陣を築いていた皆が驚いたのも一瞬で、すぐに弦矢の歩みを妨げぬよう侍達の囲みが解かれ、間近の者は片膝をついて礼をとった。 

「あらためて、急な来訪をお詫びします。私はエルネ――“希望”を求めてこの森に参りました」

 一団の中心で上品に微笑むのは、まだあどけなさを残す美しい女であった。
 年齢不詳と思わせるのは、背が小さくともすでに女らしい豊かな身体の線を描いている姿とほんのりと色香さえ漂わせる空気を纏うせいだ。
 成長が早い――むしろそれを促す彼女の置かれた環境に、弦矢は思いを馳せるが今はその時ではない。

「“希望を求めて”――あるなら儂らもほしいくらいだな」
「それならばぜひ、私の話しを聞いていただけませんか? もし、私どもにとっての“希望”があなた方ならば、そちらにとっての“希望”は私どもになるかもしれませんから」
「どういうことだ?」

 思わぬ発言に眉根を寄せたのは弦矢だけではない。周囲で耳をそばだてている全員が疑念を顔に浮かべているが、そこには隠しようのない大きな好奇の念が含まれる。

「ご存じですか? 森の外に住む者にとって、怪現象が頻繁に起こり、“闇墜ち”が徘徊するここ(・・)はあまりに危険で恐ろしい場所です。ましてそこに住んでいるあなた方は、正直……畏怖すべき存在なのです」

 神妙な面持ちで告げられても、実際には新参者に過ぎぬ弦矢にはどう応じていいかわからない。

「ただ、この森は危険なだけに、“力試し”の場として挑む者や魔獣の強き皮、牙などを求める者――要するに“力を求める者”にとっては得がたい地でもあります」
「つまり其方の求める“希望”とは“我らの力”ということか」
「はい」

 「話が早い」と目を細めるエルネに弦矢は内心で唸る。

何者かと(・・・・)勘違いしている(・・・・・・・)――だとするなら、警戒すべき者が近くにいるということか)

 それは自分たちにとってどれほどの脅威となるのか。人数や力の程を知りたいが、下手に尋ねるべきではないのかもしれない。
 他にも森で起きるらしい怪事や“物の怪”がやはり潜んでいるのだと知れたのは、それだけでこの会談に意義があったと素直に喜べるが、同時に残念な事実を知ったことにもなる。
 人の住む場所ではない――彼女はそう云っているのだから。
 だからこそ、彼女たちは貴重な情報源となる。

「ならば我らにとっての“希望”とは?」
「私の知る限り、あなた方が森の外へ出たという話はありません。森の外に興味はございませんか?」
「……」
「ここでしか得られぬ物があるように、ここでは得られない物が“外”にはあります。あなた方が私どもの“希望”になっていただけるならば、互いの品々をやりとりする場を設けるというのはいかがです?」
「『交易』ということか――それでは割に合わぬ」

 『交易』という言葉にエルネがわずかに目を見開いたのを弦矢は見逃さなかった。

「『交易』は互いに利があるもの。その申し出では、貴女がさらに利するのみで、力を貸した分の対価を我らが得たことにはならぬと思うが?」
「……確かに。ただ、この『交易』にはあなた方が我が国へ自由に入り、歩ける“権利”が付帯されるもの――そう考えておりますが如何でしょう」

 わずかの間を置き、いかにも初めから考えていた風に言ってのけるエルネに弦矢は表に出さぬ笑みをこぼす。

(さりげなく“国境(くにざかい)”を産み出しよった。つまりはこの地を“割譲”すると云っておる……元より無きも同然(・・・・・)の危地であれば痛くもかゆくもない。その上で、さも“特典”であるかのごとく印象づけよるとは、な)

 明らかに咄嗟の判断であろうが、とても年端のいかぬ少女の智恵とは思えず、ますます彼女への生い立ちに興味が湧く。

「その“権利”とやらは我ら全員に与えられるのかな?」
「望みとあらば」
「左様か。ただ“権利”とやらが、相応しき“対価”になるかはまだ分からぬがな」

 “割譲”の件を無価値であるかのごとく素通しする弦矢に、エルネはほほえみを崩さず応じる。

「ヨルグ・スタン公国が治める地はこの森10個分にはなります。そこに暮らす人々はおよそ10万人……この者達が産み出す力は大海の波――失礼、大空に荒れる風のうねりに等しきもの。あなた方にとって大きなチャンスが広がっている世界です」

 国力を示すことによる恫喝も薄衣一枚の向こうでちらつかせつつ、夢を語るエルネに弦矢は「その辺で」と手を挙げる。

「まあ、それそれとして……まずは無断で国境を(・・・・・・)越えた(・・・)其方らの咎を処理するのが先であろうよ」
「!」

 びくりとエルネの頬が痙攣し、笑顔が凍りつく。
 国境を設けた案はなかなかのものだが、それが落とし穴となってしまった失策に気づいたからだ。
 生命に満ちあふれていた森の一角が、やけに静まり返ったのを誰もが感じる中、いや息苦しさにそれすらも感じれなくなっている中、弦矢の声が淡々と流れる。

「たまに“駆け引き”するのも悪くはないが、好みでないのも確かでな」

 エルネの道先を霜付かせるような台詞を告げながら、弦矢の足がさらに前へと踏み込み、傍にいる弦之助の額に汗の珠を生じさせる。
 対して、たった今まで緑豊かで希望に溢れていた肥沃な地が、突如として朽ち果てた荒野へと変異した無情さにショックで立ち尽くすエルネは身動(みじろ)ぎもしない。
 その青い瞳は瞬きも忘れて迫る弦矢の姿をくっきりと映し続け、今こそ前に出て盾となるべき鎧騎士の足は動かず、皮鎧の男にいたっては一歩とはいえ後退(あとずさ)っていた。
 それでも弦矢の二歩目で我に返り、はわずかに腰を屈めて鎧騎士は剣柄を強く握りしめ、皮鎧は空隙を使って静かに矢を弓に添える。その機微を察して敏感に反応し身動ぐ侍達。
 さらなる緊張が波紋のごとく一気に広がり、殺気がさらなる殺気を呼び合い高め合う中、数歩手前で足を止めた弦矢がそっと身を屈めた。

「弦矢だ……そう肩肘張らずに話し合わんか」
(え?)

 エルネの口が声にならぬ言葉を象る。それは周りにいる者達全員が同じであった。

「困っているなら助けて進ぜよう。儂らも困っているから助力願いたい。互いにできる範囲でよいから、助け合ってみんか? ここ(・・)はそういう処ぞ」

 そうして差し伸べられる手を見ることなく、エルネは弦矢の野性味溢れる顔を見つめ続ける。
 いつの間にか、声にも暖かみが含まれ、真一文字に引き結ばれた唇に「笑み」を見た気がして彼女の小さな身体からふっと力が抜けた。

「我が名はエルネーゼ・フォン・ヨルグ・スタン。どのみち後がない身なれば、弦矢様の申し出はむしろ有り難く存じます」

 背筋を伸ばしたまま、軽く右足を引いて腰を落とす。その可愛らしい仕草に確かな誠意を見とって、弦矢はそれがこの世界における“礼”であると直感的に知る。

「よいか、皆のものっ」

 精悍な声が空き地どころか森にまで響き渡る。

「エルネ殿達を“客人”として迎えることにする。粗相無きように致せ」
「ははっ」

 一斉に皆が跪き、エルネ達を圧していた囲いがとり払われたような錯覚を覚えさせる。それこそが異論なく主命に従ったことの証でもあった。
 満足げに頷く弦矢は、差し伸べていた手を下ろして「案内させていただこう」と先陣を切る。それへ何か言いたげな顔をしながらも、人前であることを配慮したのか口元をへの字にしている弦之助が後に続く。

         *****

「一時はどうなることかと……」

 案じる鎧騎士の声で我に返ったエルネがそっと息を吐いた。

「不安にさせてしまったわね。でも、これ(・・)が私の“戦場”であり“戦い”なの……私が貴方たちを信じてるように、貴方たちも私を信じて」
「今更なんだよ」

 ぼそりと聞こえたのは皮鎧の声。

「本当にイヤなら、こんなトコまでついてくるわけないだろ」

 後ろを振り返れば、この世の終わりみたいな憮然たる面持ちをしている彼の顔と対面しただろう。いつもの悪罵に少しだけ胸が軽くなったような気がして言葉の不思議な力をいまさらながらにエルネは感じた。

「……あの方のことも、信じてみようと思うの」
「先のあれ(・・)も“駆け引き”かもしれません」

 鎧騎士の考えこそ正論だ。それでもエルネの瞳に揺らぎはない。

「“戦場”で培った“勘”が囁くの……あの方には“真っ直ぐ”で勝負すべきと。嘘偽りはダメ。裸の(・・)私を見せないと(・・・・・・・)
「「え?!」」

         *****

 再び伐採が始められ、男達の威勢のいい掛け声が辺りに響く。
 空き地の片隅。
 それまで切り株にひとり腰掛けて、面白い見世物を見物する気楽さで愉しんでいた女剣士に声をかける者がいた。

「……何を気にかけておられるので?」

 周囲二間(3.6メートル)に人気はない。それ以上となれば上半身裸で汗にまみれる男達の姿だけだ。姿無き声の主に女剣士は美しい柳眉を微も動かさず、遠ざかる異人の一団を眺めている。

「なに、強く胸を揉まれるような感じがしてな」
「……」

 男なら生唾を呑み込むほどの豊満な胸に、姿無き声主の視線が向けられたのを女剣士ならば感じ取ったかもしれない。だが、そこにこめられるのは粘りつくような情欲ではなく「何を云っておる」という不審感のみだ。

「凄いぞ、あの男(・・・)
「『第五席次』の貴女が興味をそそられる……それほどの手練れが?」

 姿無き声の視力は、鎧騎士に皮鎧、壮年剣士ら一人一人の細やかな姿を十分につかみ取る。あらためて丹念に検分するも周りの人間が多く、ここからでは十分な情報を得られないと断念する。

「よろしければ、ご教示願えませぬか」
「いいとも。今度、俺とねんごろになってくれ(・・・・・・・・・・)るならな(・・・・)
「!」

 姿無き声主が心臓を一拍強く打ったのは、冷たい刃の如き殺気が、精確に自身の胸に(・・・・・・・・)叩きつけ(・・・・)られたからだ(・・・・・・)

 どうしてこの位置が――?

 すぐにその疑問は氷解する。それが『第五席次』なのだと、むしろ、まだまだ認識不足であった己を恥じ入りながら。

「何を期待されるのか分かりませんが、私では勝負になりますまい」
「嘘つき」

 そこではじめて女剣士――紅葉が笑み崩れた。片目を這い回るムカデの如き傷の醜さを忘れさせるほどの邪気のない美しい笑顔。
 今も男一人おらぬ不思議を感じつつ姿無き声主はため息を忍ばせる。

「“殺し”はなしです」
「ああ、思い切りねぶり合おうぞ(・・・・・・・)

 よほど嬉しいのか、片膝立て身を捻る紅葉が迷うことなく顔を向け、その視線に姿無き声主のそれがきっちり絡み取られる。
 やはり気づいている。
 着物の裾から覗く熟れた内股の生々しさと胸元からこぼれ落ちそうな胸肉(むなじし)が、匂い立つような色香をあたりに漂わせるのが普通だが、そうではないからこそ(・・・・・・・・・・)気づく男はおらず、たっぷりと照覧できた姿無き声主にも劣情が噴き出すことはない。
 無言の催促が利いたのか。

「とりあえず、あの剣士(・・・・)には気をつけな」
「南蛮鎧の男ではなく……?」

 予測に反した答えに動揺混じりの問いを返す。

そっち(・・・)も面白いがあっち(・・・)は別格だ……『隊長』と出会ったときを思い出すよ」
「――っ」

 今度こそ、あからさまに居場所が気づかれるほどの驚愕を露わにして、姿無き声主の口が大きく開きっ放しになった。
 『白山七刀』――地域限定の格付けとはいえ、日ノ本全土に張り巡らされた裏情報によれば、“戦国時代”の頂点に比肩し得る実力――そう云っても決して過言ではない。
 抜刀隊の『隊長』である月ノ丞はそこに並び称されるほどの人物――つまりは戦国時代の寵児だ。その実力に相当する剣士だと紅葉は云っているのだ。そんな人物を懐に招き、敬愛すべき主人の傍にいさせる不安を、いや恐怖がどれほどのものであったか。

「大変貴重な情報をいただき真感謝に堪えませぬ」「そうか? 敵意はないと思うがね」
「それは問題ではありませぬ」

 生真面目な返答に相手の職務をあらためて思い出したのだろう。紅葉もそれ以上異論は口にしない。

「そろそろ戻る必要があるんだろ――惣一郎」
「申し訳ありませぬが、私の居場所は殿のおわす処なれば」

 それを別れの挨拶とし気配が消えたことを紅葉は悟って、用は済んだ(・・・・・)とばかりに再び寝転んだ。

「少しは働かないとな……これも警護のうち(・・・・・・・・)だろ」

 そうして目を閉じると、すぐに寝息を立て始めた。
 暖かい陽射しが新雪のような頬を照らし、ゆるやかな風が魅惑的な肢体の表を優しく撫でていく。
 十分な働きと天上に住まう存在にその功績を認められたのだろうか。
 紅葉はこれよりしばし、惰眠を貪ることを許されるのであった。
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