眼目
文字数 1,346文字
-PM4時25分-
《セントラル病院》
俺達は今
学校帰りにセントラル病院へ来ている
先日の陵さん憑依事件で
浄霊は完璧に済んだものの
あの後、陵さんの意識が戻らなかったため
夜間病院へ直行し、そのまま入院となった
そして、開き始めていた鬼門は
母さんが再び閉じ、
黒鉄はマタタビの効力が消えるまでは
普通?の猫のままだった
《セントラル病院-エレベーター前》
《セントラル病院-3階》
ガラ―――···
モゾモゾ―··
黒鉄は静かに布団の中に戻って行った
確かにそれはあるやもしれぬ
布団の中から顔も出さずに黒鉄が
ある意味納得したように同意していた··