アクエリアンエイジ~覚醒の乙女たち~

文字数 3,784文字


【アクエリアンエイジ~覚醒の乙女たち~】
作品種別:マルチ対戦型トレーディングカードゲーム

【設定】
 人類歴史の表舞台で男達が血を流し続けていた裏では、異能少女達による覇権争いが続いていた。

 東方呪術連盟〈阿羅耶識〉──
 西洋魔術結社〈WIZ-DOM 〉──
 モンスター軍団〈ダークロア〉──

 そして現代、世界各地で突如〈異能〉に覚醒した少女達によって結成された超能力集団〈E.G.O.〉が新たに参戦──
 この混戦に呼応するかのように、外宇宙からの侵略者・異星人艦隊〈イレイザー〉も出現した──

 混戦極まる異能大戦の鍵を握るのは、彼女達を共感or精神支配する事によって潜在能力を開化させる男性能力者〈マインドブレイカー(ゲームプレイヤー)〉の存在である。

 こうして西洋占星術に云う混沌の時代〈アクエリアンエイジ〉が幕を開けた……。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【考察論】
 私の究極萌世界にして、いまでも根っ子になってる作品です(ただし、血眼になって買い漁ったのは『SAGA Ⅰ』までですが)。
 ある意味では、自己小説『闇暦戦史』にも影響を及ぼしているほどの大好きな作品です(ま、影響作品は『アクエリ』だけじゃないですけどね?ww)。
 と言っても「は? 何それ?」な人が90%だと思うので、まずは基本情報を説明。

 90年代当時、海外から〈トレーディングカードゲーム(以下、 TCG)〉の『マジック・ザ・ギャザリング』が上陸し、新しいホビームーブメントを作りました。
 その勢いに乗って国内でもキッズ向けに『ポケモン』や『遊戯王』が発売されたのですが、まだまだ本格的なマニア向けは無かった。
 そんな中で逸早く登場したのが本作なのです。
 特徴は『全部、人気イラストレーターによる書き下ろしの美少女』という点と『史実や伝説の存在に所縁ある少女達が異能バトルで入り乱れる』という点で、ともすれば現在人気コンテンツになっている『fate』や『Re:CREATORS』等のコンセプト元祖とも言える世界観です。
 この『アクエリ』が市場を切り拓いた事で、今日の『オタ向けトレカ』や『伝説英雄同士の異能乱戦』が確立と言っても過言ではありません。

 また『非アニメ化作品ながらもアニメ作品と同等のキャラクター商業を大々的に展開する(小説・漫画・ムック・ゲーム・CD等)』『他作品とのコラボで旬な話題性を相互的に作る』などの近年型メディアミックスも『アクエリ』が切り拓いた風潮と言えるでしょう。
 熱狂的なファンも多く獲得し、過度期には高額賞金の『国際大会』が開かれるほど。
 続編『Saga Ⅱ』で失速するまでは間違いなく『美少女 TCG』の元祖にして頂点でした。
 また、近年に入っても(かつての隆盛は見る影もありませんが)『リブート的新作 TCG』『アーケードカードゲーム』『小説』『DSソフト』などで度々プチ復活し、一部からの根強い人気ぶりを窺わせます。
 魅力は『美少女てんこ盛り』『ゲームの面白さ』ももちろんありますが、何よりも『キャラクター』と『世界観』がヒットアニメコンテンツと同じぐらいしっかりしていて、バックボーンとなるストーリー性も熱かったのが大きいでしょう(萌えという軟弱な表層的コンセプトと違って、結構、重厚で骨太な世界観です)。




 この作品の売りであり、戦略的にも重要な要素が〈ブレイク/覚醒〉です。
 条件を揃える事で、少女達は一段階上の能力&容姿に〈覚醒〉するのです。
 それによって戦闘能力も向上し、更には各キャラクター固有の異能力も発現出来るようになります。
 通常のキャラクターは一段階ブレイク程度ですが、だいたいのメインキャラ級(〝個人名〟を持っているキャラ)は二段ブレイクまで覚醒させる事が可能。
 更にエース級ともなれば、後発の拡張パックによって三段階目まで強くなります。

 そして、他TCG にはない『アクエリアンエイジ』独自の特色として〝二人以上でも遊べる〟という開放的要素もあります。
 これは世界観設定に沿った混戦的シチュエーションの再現でもありますが、同時にパーティーゲームのような駆け引きでワイワイとプレイできる面白味でもありました。




 『アクエリアンエイジ』は〈TCG 〉という性質上、自分が思い入れているキャラクターこそが〈主役〉と言えます。
 ですが〈公式的な主役〉が、いないわけではありません。
 今回紹介する五人娘は、全員初作から登場しているシンボリックキャラクターであり、実質的に〈主役〉と呼べる立ち位置になります。
 実際、後続シリーズに於いても不変的シンボリックキャラクターとして扱われ、または新規主人公に影響を及ぼす重要存在として描かれる事も珍しくありません。



【藤宮真由美】
所属:超能力集団〈E.G.O.〉
性格:明朗快活
年齢:17歳
血液型:A型
誕生日:5月16日/牡牛座
身長:158cm/47kg
スリーサイズ:B82・W60・H84
趣味・特技:お菓子作り
イラストレーター:美樹本晴彦

この五人娘の中でも、特に〈主役〉と扱われているキャラクターで、実質的に『アクエリアンエイジ』シリーズそのものの〈主役〉でもあります。
『アクエリアンエイジ』は『TCG 』という性質上、節目によって担当イラストレーターが度々代わる事も珍しくないのですが、彼女の場合は一回だけで、しかも、その直後には〝美樹本晴彦〟に戻っており、そのまま『Saga Ⅱ』までも、ずっと美樹本氏が担当しております。つまり、あまり知られていませんが〝長年、美樹本晴彦が抱えている〈半公式的な美樹本キャラクター〉でもある〟のです(おそらく〈美樹本キャラクター〉でも現役活動期間は一番長い娘でしょう)。
潜在超能力素質は人類史上でもズバ抜けて高く〈サイキックモンスター〉の異名も持っています。



【厳島美鈴】
所属:東方呪術連盟〈阿羅耶識〉
性格:温和
年齢:17歳
血液型:A型
誕生日:2月22日/魚座
身長:150cm/45kg
スリーサイズ:B72・W54・H76
趣味・特技:折り紙・生け花
イラストレーター:水上広樹

本作の萌え部門一番人気であり、先述の〝藤宮真由美〟と並ぶ〈主役〉として扱われる事も珍しくありません(プレイステーション版では〈主役〉でした)。
彼女に一目惚れをして、本作を始めた人も多いでしょう(私も、そうw)。
藤宮真由美が〈正義のスーパーヒロイン〉だとしたら、彼女は〈正統派博愛ヒロイン〉といった主旨でしょうか。
潜在霊力は〈阿羅耶識〉でもトップで、殊に〝守り〟と〝浄化〟に於いては右に出る者がいません。
実際ゲーム上でも、彼女が極限まで〈覚醒〉すると、相手はこちらの陣営に何も出来なくなるほど強力です。
尚、後続シリーズにて実妹〝厳島美晴〟が登場します。
ちなみに私のずっと変わらぬ持ちキャラで、永遠の脳内嫁ですwww



【ステラ・ブラヴァツキ】
所属:西洋魔術結社〈WIZ-DOM 〉
性格:冷静
年齢:28歳(外見18歳/延齢魔術による若返り作用)
血液型:A型
誕生日:10月6日/天秤座
身長:160cm/48kg
スリーサイズ:B90・W58・H85
趣味・特技:クロスワードパズル
イラストレーター:ことぶきつかさ

本作随一の切れ者であり、やはり組織内でもズバ抜けて高い魔力を宿しています。
ゲーム上では〝精神攻撃〟という特殊能力に長けており、例え身体的戦闘能力が強力な敵でも労せず倒せるようなキャラクターです。
見た目的には18歳なのですが、反して実齢は28歳です(魔術延齢処置によるもの)。
ちなみに19世紀に実在した魔女(神秘思想家)である〝ヘレナ・ペトローヴナ・ブラヴァツキー〟がモチーフになっています。



【夜羽子・アシュレイ】
所属:モンスター軍団〈ダークロア〉
性格:無邪気
年齢:17歳
血液型:O型
誕生日:8月7日/獅子座
身長:150cm/43kg
スリーサイズ:B75・W55・H78
趣味・特技:夜の散歩
イラストレーター:ひかゆ

人懐こい吸血姫です。
自由奔放で屈託の無い性格と、反して〈吸血鬼〉としてドライ&残酷な〝闇の価値観〟を共存内包しており、そうした二面性が魅力的なせいか〝藤宮真由美〟〝厳島美鈴〟と並ぶほど人気が高いです。
この軍団は総じて肉弾戦闘に強いのですが、彼女の場合は相手の〈覚醒〉を一段下げる〈エナジードレイン〉的な能力も持っているので、非常に強力なキャラクターです。



【ィアーリス】
所属:異星人艦隊〈イレイザー〉
性格:母性・残虐性
年齢:26歳
血液型:??
誕生日:??
身長:164cm/58kg
スリーサイズ:B85・W61・H88
趣味・特技:竜と遊ぶ
イラストレーター:とがわはなまる

ドラグゥーン(竜族)型異星人で、純粋な破壊力だけなら前述4人とはレベルが違います。
イレイザーの傾向は〝一撃必殺な爆発的攻撃力&代償的に返り討ちに逢う耐久力の低さ〟にあるのですが、彼女の場合は体力も普通レベルで高いので、場に登場すると戦慄ものです。
性格的には戦士気質で、策謀にも長けています。二段ブレイクでの姿は、その強さから〝ドラグゥーン・クィーン/竜族の女王〟にまで上り詰めた姿となります。
この勢力は設定上〈悪役〉であり、彼女は〈悪の戦士/ダークヒーロー〉といったポジションになります。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み