その11 仮説:オフィーリア役者が大根だったかもしれない件
文字数 771文字
シェイクスピア先生は、元気いっぱいで可愛くて、男がかなわないくらい頭も良くて口も達者で行動力もあって、っていう女の子を書くの、ものすごく得意なの。ジュリエットとか、『ヴェニスの商人』のポーシャとか、『お気に召すまま』のロザリンドとか、『からさわぎ』のビアトリスとか。おとなしめの妹キャラがたいていそばにいるんだけど、その子たちの台詞もじゅうぶんはつらつと書かれていて。だけどオフィーリアって本当とらえどころがない。
どうしてだろう、ってずっと考えてきて、私、ひとつ仮説を思いついたんだけど。
どうしてだろう、ってずっと考えてきて、私、ひとつ仮説を思いついたんだけど。
新人君で美形だけど、演技とか台詞おぼえとかぜんぜんダメだったんじゃないかと。
「ヘッタクソ! ああもう、この台詞もこの台詞もせっかく書いたのにカットカット! よし、いいか、おまえは、はいお父さま、はい殿下、だけ言ってろ。あとはちょっと泣いて、テキトーに歌でも歌ってろ。稽古再開!」とかってw
「ヘッタクソ! ああもう、この台詞もこの台詞もせっかく書いたのにカットカット! よし、いいか、おまえは、はいお父さま、はい殿下、だけ言ってろ。あとはちょっと泣いて、テキトーに歌でも歌ってろ。稽古再開!」とかってw
そうだね。。。『ハムレット』って4,000行以上あるんでしょ。ハムレットだけじゃなくて、もうみんなすごいしゃべくるじゃない、クローディアスもポローニアスも。これ以上オフィーリアまで語りだしたら収拾つかない。