第38話 夢見る処女じゃいられない

文字数 3,818文字

 グランが、ワンピースの肩ひもに指を引っ掛けて、一気に両肘までズリ下す。
 
 ブルルンッ!

 知的で清楚なユリアの雰囲気とは不釣り合いな巨乳が現れる。
 大きいが、全く垂れていない。
 むしろ引き締まっており、デンッと前に突き出た巨大な乳からは迫力さえ感じる。
 ピンクの色素が濃い大きい乳輪。
 その乳輪の中央には、長めで太い乳首が存在感を放っている。

「勇者に次ぐ上等ジョブの賢者ともなると、
 乳も一級品になるのか。
 生身の揉み心地を確認してみょう」

 言うなり、グランは両手でユリアの両方の乳を荒々しく揉みしだく。

「何をやってるの! お乳揉まないで!」

 ユリアが怒りながら、グランの頬をひっぱたこうとする。
 だが頬に当たる寸前で、手首を掴まれてしまう。

「もっと賢者らしく、論理的に抵抗すると予想していた。
 でも、意外に直情的だな」

 新しい発見に、まるで心躍るようなグランが、ユリアは憎い。
 その時、

「あっ!」

 と、思わず声をあげてしまう。
 グランに乳首を指でつままれ、巨乳の中を稲妻のように鋭く快感が駆け巡る。

「ちょ、ちょっと……! 私の乳首、指でつまむの止めてよ!
 そこは、赤ちゃんにお乳をあげるところよ!」

「そのとおりだ。
 乳首は、赤子に乳を飲ませるために存在する。
 同時に、ひどく敏感で、女が快感を得るためにも存在する」

「何を言って……あぁん!」

 グランに言い返されるなり、乳首を吸われてしまう。

「あなたにお乳を飲ませ……あん、
 や、やめて、よ……止めてよっ!」

 グランに、卑猥な音を立てて乳首を吸われる。
 さらに乳首を舌先で転がされ、甘噛みされてしまう。

 クロエとミンが、グランに堕とされた理由が分かった。
 性行為の技術が、抜群に高いからだ。
 このレベルなら、大抵の女はグランに(ひざまず)くだろう。

 ユリア自身、乳首をイジッてもらっただけで、股をビッショリ濡らしてしまった。
 これ以上、グランの愛撫を受けるわけにはいかない。

「いい加減にしなさい!」

 ユリアは空いた片手で、グランの髪を掴もうとする。
 が、やはり寸前で手首を掴まれてしまう。

「抵抗する女は好きだ。逆に抵抗がないと、犯しがいがない。
 だがそれは、精神面の話だ。お前は賢者のくせに、ヤンチャが過ぎる」

 グランが言い終わった途端、体がほとんど動かせなくなる。
 初めてグランに会ったときにかけられた魔法、重力倍加だ。

「これで、体はヤンチャをできなくなったな。
 だがどこまでも、心では抵抗しろ。俺を楽しませろよ」

「この卑怯者!
 あんたんなんかに……あぁん……あん、あん、
 や、止めて、よっ」

 言い終わった途端、グランは巨乳を両方とも荒々しくダイナミックに揉み、乳首を交互に吸って甘噛みする。
 この男には屈しまいと思っても、感じてしまう。
 体は正直だ。
 ついに秘部から、愛液がヌルリと滲み出てきた。

「あふっ?」

 グランがいきなり、乳から手を離した。
 それで快楽への期待が空振りし、間抜けな声を出してしまう。
 グランに両手で、両方の脇腹をサワサワと触られる。
 ゾクッ! とくる刺激が新鮮だ。
 脇腹を触られたまま、グランに目を見詰められる。

「お前の青い目は空のように澄んでいて、海のように深い。
 不思議な魅力を持った目だ」

 目は自慢なので、褒められて悪い気はしない。

「だがその目は、常に性を求めて光っている。
 賢者だと?
 お前はただの、淫乱な牝だ」

 体は、ほとんど動かせない。
 だが侮辱されて黙っているほど、弱くはない。

「私、ユリアは戦う乙女・ヴァルキリー分隊の賢者よ!
 それ以上でもそれ以下でもない!」

 巨乳と固く尖った乳首、紫色のパンティ姿で、ユリアは気丈に言い返す。

「それが、お前の誇りか? 立派だな。
 で、その賢者様は、同じヴァルキリーの白魔導士と武闘家が犯されるのを見て、
 オナニーしてたわけだ。なるほど、立派だ」

「ウッ!」

 グランにスケベな真実を突き付けられ、ユリアは歯噛みするほど悔しい。

「認めろ。お前はスケベで、性行為大好きな牝なんだ」

 言い返そうとしたとき、

「あっ、イヤ!」

 グランに紫色のパンティを、足首までズリ下されてしまう。
 そのまま片脚だけ、パンティを抜かれる。
 グランが、ユリアから一歩離れる。
 シゲシゲと、ユリアは一糸まとわぬ裸体を鑑賞される。

「そ、そんな、ジッと見ないで!
 ユリアの裸見ないで! ……恥ずかしいわ」

 最後は本音が洩れてしまう。

「着衣の上からでは分かりにくい、隠れ巨乳か。
 肌は奇麗だな。
 お前達ヴァルキリーは戦士のくせに、魔力のお陰で肌は奇麗だ。
 俺の精子を上か下の口に注ぎ込まれれば、もっと肌は美しくなるがな」

 ユリアは思わず「ヒッ」と悲鳴をあげた。
 精子を……注ぎ込まれる……。
 待ち受ける男と女が最後に超える一線を突き付けられ、恐怖を感じた。

 グランは、ユリアの両腕を頭の後ろで組ませる。
 そしてユリアの顔やうなじ、脇を鼻を鳴らして匂いをかぐ。

「な、何してるの!? この変態!」

「香水は、甘いフローラル系を使っているのか。
 いい花の香りだ。
 クロエとミンには無い、大人の香りだな」

 ユリアの罵倒に取り合わず、グランが感想を伝える。
 また褒められて、グランへの軽蔑や憎悪といった負の感情が消えていく。
 ユリアは、この自分自身の感情の変化に困惑していた。
 グランが、精神作用の魔法を使った形跡はない。
 なのに、まるで心を、この男の手の平の上で転がされているような。
 ユリアはまだ「ご主人様に褒められて歓喜する」という牝にまで堕ちていない。
 つまり言葉一つで、女の心が揺れるイチネンボッキの凄まじさを実感しておらず、理解できない。

「お前の大事な特徴の一つが、陰毛だ。
 もっとよく見てやる。
 もっと股を広げて……ガニ股にするか」

 体を動かしづらいのをいいことに、グランに股を広げられ、膝を折ってガニ股の姿勢にさせられる。
 賢者だが体幹は鍛えているので、肉体は辛くない。
 だが、あまりにも恥辱にまみれた姿に、心が折れそうになる。
 この姿勢のせいで、股間を覆う陰毛どころか、毎日オシッコをする秘部まで露わになってしまう。

「お、お願い、この姿勢だけはやめて!
 恥ずかしさが限界よ!
 お願い、同じパーティのメンバーとして、せめて元の姿勢に戻して!」

 強気だったユリアの目に、ついに涙が溜まり始める。

「俺はまだ、正式にパーティメンバーじゃない。
 オブザーバーだ。だから、助言してやる。
 この格好が、本当のお前には一番よく似合っている。
 後ろに回って見れば、尻の穴も丸見えだ。
 後で、キチンと尻をキレイにしているか確認してやるからな」

 グランから返ってきたのは、屈辱的な返答。
 なのに、股間の奥がジンと痺れる。
 言葉でイジめられて、私は感じてしまったの?

「ちょっと!」

 ついにグランの手が、秘部に伸びる。
 が、秘部そのものは触らず、陰毛に指を絡ませている。

「お毛々で遊ばないで!」

 恥ずかしさのあまり、声が大きくなる。
 グランはそんなユリアを見て、下卑た笑みを浮かべる。

「クロエの尻穴まで覆う剛毛で、免疫がついた。
 そうでなければ、こんな上品な女の股が、
 ボサボサの陰毛だらけで驚いただろうな。
 勘違いするなよ。
 陰毛のボサボサ加減を、責めてるんじゃない。
 逆だ。
 手入れされていない野生の陰毛ほど、卑猥な密林はない」

 グランに指摘されたとおりだ。
 ユリアは毛深い。
 股を開いても、秘部が隠れるほどだ。
 しかも尻穴周辺にも、それなりに生えている。

「うんっ!」

 グランに秘部を指でなぞられる。

「もうタップリ濡れてるぞ。
 さすが、賢者様だ。
 男を受け入れる準備が早い」

 そうやってグランに屈辱的なことを言われるほど、愛液が溢れ出てきてしまう。

「あ、ちょ、あん!
 触らないで!
 そ、イヤ……あんっ!
 イヤ、よ……イヤ、あん!
 な、の……」

 グランの指がやや力を入れて、秘部のヒダ肉をさする。
 その際、指が女の発情器官である肉真珠に当たり、刺すような鋭い快楽が脳天を直撃する。

「あふぅっ!
 ゆ、指をお股に入れないで!
 しかも二本も!
 二本も指入れないで!」

 唐突に、グランの二本指が秘部に侵入してくる。
 膣のヒダをこすられて、体がブルッと震えるほど気持ちいい。

「お前、処女のくせに陰部がえらく発達してるな。
 毎日毎日、オナニーばっかりしてるんだろう?」

「そ、そんなことないわ!
 あんっ……は、早く指抜いて……ああん、指動かしちゃダメよ!」

 知性と魔力を武器に、世の真理を追究するのが賢者だ。
 そのジョブを(つかさど)る女賢者はグランが見抜いたとおり、暇さえあれば自慰する淫乱女だった。

 ユリアは内包している淫乱のルーツを、この後、グランの愛撫とイチネンボッキで知ることになる。
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