(二)

文字数 326文字

 明の大事な人って誰だろう。明の両親は去年亡くなってしまった。弟が一人いたが、一歳の時に病気で亡くなってしまった。だから彼はずっと一人っ子同然だった。
 私は隣の家に住んでいたから、よく明と一緒に遊んでいた。
 明は今でもそうだが、もともと小柄で小学生のときから背は低かった。体力もなかったので、他の男の子と外で遊ぶということもなかった。
 私も根暗で他の女の子と遊ぶことも少なかった。今でこそバスケ部に入っているけど、中学に上がるまでは根暗なインドア派だった。しかも中学に上がる前なのにすでに中二病だった。ファンタジーやオカルトの世界観などにどっぷり浸かってしまっていた。中学入学すると卒業はしたものの、小学生ときはよくそういう空想遊びをしていた。

(続く)
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