13
文字数 227文字
僕と君の距離は
見つけられそうで見つからない
もどかしいくらいの
時間とスピードで
駆け抜けた先にある
抱きしめたと思ったのに
もうこの手の中には
君の雫しか掴み取れなかった
見上げた空に流れていく鳥の群れに
随分前に託した夢は
どこか遠くで根付き
誰かの宿り木になって
いつか羽を休める君に
見つけてもらえるだろうか
同じ時間を交じ合う事がなくとも
僕はいつも君のそばにいる事を
あの場所で約束するから
いつかそのメッセージが
君に届きますように
僕は君に誇れるように
この道の先を歩き続ける