腹が満ちたら

文字数 436文字

 家に帰ったシュバルツは、ベッドの上でうつ伏せになった。彼は、そうしてから満足そうな笑みを浮かべ、その表情を隠すように枕を抱える。少年は、暫くそうした後で体の向きを変えて仰向けになった。彼の居る寝室はシンプルな造りで、ベッドの他にはクローゼットしか置かれていない。しかし、そのクローゼットは窓側を除いた壁を覆っており、そこに収められている衣類は少なくなかった。
 
 また、クローゼットに収められた服に汚れは殆ど無く、ハンガーに掛けられたシャツに皺は見当たらなかった。それが少年の性格を表しているようでもあったが、対照的に寝具の手入れはされていない。少年が横たわるベッドのシーツは所々がよれており、何時に洗濯したかすら定かでは無い。それは彼が気にしていないからなのかは不明だが、シュバルツは起き上がって直そうとはしなかった。

 シュバルツは、暫くベッドの上を転がっていたが、満腹のせいか十分程で眠りに落ちる。彼は、そのまま日の出まで目を覚ますことはなく、ベッドの上で眠り続けた。
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登場人物紹介

主人公
ネグレクトされている系男児。
しかし、救いの手が差し伸べられて成長する。

神父
主人公に救いを差し伸べるが、差し伸べ方がやや特殊な年齢不詳な見た目の神父。
にこやかに笑いながら、裏で色々と手を回している。

兄貴分
ガチムチ系脳筋兄貴。
主人公に様々なスキルを教え込む。
難しいことはどこかに投げるが、投げる相手が居ないと本気を出す脳筋。

みんなのオカン
主人公を餌付けして懐かせる系オカン。
料理が上手いので、餌付けも上手い。

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