第17話 種原山自然公園内、脳機能研究センター
文字数 914文字
バス停で困惑するクローブ。
クローブは、お爺さんからもらった名刺をひっくり返す。
そこには脳機能研究センターの簡単な地図が載っていた。
ちょうどそこに、種原山自然公園行きのバスが来た。
急に衝動が走り、バスに飛び乗るクローブ。
引っ込み思案で慎重なクローブにしては、とても珍しい行動だった。
20分後、終点の種原山自然公園に到着する。
バスを降りると、さっきのお爺さんが交通安全の旗を振って立っていた。
驚くクローブ。
なだらかな山道を少し登ると、大学のような最新設備の建物の裏側に、木造の校舎が見えてきた。
校舎の入口で、高校生の男女が言い争いをしている声が聞こえる。
クローブはホウジの影に隠れながら、小さい声で、