2020/08/23 06:27

文字数 773文字

今回も、書いたファンレターから……。


スキゾに祝福!(そして三木さんに僕も御礼を)

通読してみて、脳裏をかすめた単語が『スキゾ・キッズ』でした。浅田彰さんの造語で、ネットから引用すると〈浅田は「スキゾ・キッズ」になれ、とにかく「逃げろ」と言う。 「パラノ的・偏執的な大人」とは、ガチに組み込まれた人間関係を律儀に生きる人々であり、「キッズ=子供」とは、そのような「囲い込み」が嫌で逃げ出す新世代の自由な人間である〉、とある。「パラノではなくスキゾであれ、スキゾ・キッズになれ」というのは要するにドゥルーズ=ガタリを敷衍した言葉で、表層(表面)を滑って絶えず生成変化することである。この作品はパロディのひとつひとつに潜っていくことは出来るように設定は構築されていたはずだが、その設定を使って、スケーターかのように滑っていくのだ、贅沢にその表層を。このまきえ肴さんの態度はパロディ元を茶化すのではなく、極めてシニカルな態度を取っていると言える。

ちなみに、あとがきに関して。実は。僕はあとがきで言及のある、三木一馬氏のセミナーに参加したことがある。会場は無料でドクターペッパーが無限に飲めるため、質問用紙を白紙にしたまま、休み時間、神様のメモ帳よろしくドクペ飲むことに必死になっていた。結果、休み時間に質問を書かず白紙だった奴が会場で僕、成瀬川るるせただ一人だったので、めちゃくちゃ三木さんに怒られた、というエピソードになってしまったのであった。あのときは御免なさい、三木さん! と思いつつ、僕もスキゾ・キッズとなって〈逃走〉を企てるのだ。ひたすら、無限に続くこの逃走を。まきえ肴さんに祝福を! そして、三木さんにも御礼を!!(途中から関係ない話をしてしまい、すみませんでした)

2020/08/23 06:27 コメント(-)| 随想遊戯
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