コメ返にて、ふと……

文字数 963文字

 これは先日、「ホラーポエム きもだめし」にいただいたうれしいご感想に、ほくほくしながらコメ返をしていたときのこと。ひととおり御礼を書いてアップして、ふと思いついてなぜかわざわざ追記を書いてみる気になった。
 ホラーポエム自体はいつもどおりの小噺なのだけれど、問題は添付したいわくつき――というほどでもないが、ちょっと不思議な画像について。

――以下、コメ欄より引用。
 追伸
 ……あ、一個だけ忘れてました。「きもだめし」の画像はたしか今年の正月に山に行ったときのものなのですが、この写真だけ撮ったおぼえがまったくありません。いつのまにか愛用のトイデジ(おもちゃカメラ・酒肴夜話の画像はだいたいこれで撮ってます)のフォルダに、紛れ込んでいたものです。
 ですので誤シャッターだとは思うのですが、なにを撮っているのか、どんな光源がブレてああ写ったのか、じつは当方も不明です。
 ちょっと面白おっかないですよね笑。
 引用ここまで――。

 写真は山頂の神社まで二年参りに行こうと、零時少し前に宿坊を出て真っ暗な山道を歩いているときのものだと思う。
 前後の画像は遠くに見える街の夜景とか、存外綺麗だった星空のものだったから。
 けれど当該の写真については、毎年訪れている場所のはずなのに、うっすら写り込んでいる石像っぽいものにも、人魂っぽくブレた光源にも思いあたるフシがない。
 そこでよくよく考えてみると、今年は年始からおみくじで凶を引いたり(ホラーポエム:おみくじ画像参照)、親父が倒れたり(実話怪談:親父の話本文参照)、コロナ騒動があったりと、個人的にも世間的にもあまり縁起のよくないことがつづいている。
 ということは、初日の出の件(実話怪談:続・初日の出参照)しかり、この画像もまたそれらの凶事の前ぶれだったのか、あるいは「苦あれば楽あり」のことわざどおり、ここからはじまる吉兆への暗示なのか……。
 写り込んでいるなんらかの光源は、大小あわせて六つ。
 年の半分を跨いだいまだからこそ、個人的には後者であることを強く信じてみたい。
#実話怪談 #体験談 #ショートショート



 画像:「ホラーポエム きもだめし」より引用

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